名古屋の転職市場の現状〈2018年11月〉

先日（10/30）発表された『9月の失業率と有効求人倍率』に続き、、、

愛知県・東海の雇用情勢（9月）をお伝えします。

《愛知県の雇用情勢（季節調整値）》
有効求人倍率・・・１．９９倍（前月比＋０．０１ｐｔ）　※全国平均は１．６４倍
新規求人倍率・・・３．４４倍（前月比＋０．６２ｐｔ）　※全国平均は２．５０倍

有効求人倍率は、１倍（＝１人につき１社求人がある）の大台に乗ったのが、2011年の12月。
これで81カ月連続（６年半以上）で１倍台を回復。ずいぶんと長いこと１倍台をキープしています。

《全国と東海他県の求人倍率》　　※（）は前月比
・全国平均　・・・　１．６４倍
・東　　　海　・・・　１．８８倍
・岐 阜 県 　・・・　２．０２倍　（↓）
・三 重 県　 ・・・　１．７０倍　（↑）
・静 岡 県　 ・・・　１．７０倍　（→）
★岐阜県は66カ月連続、三重県は64カ月連続、静岡県も56カ月連続で1倍台を回復中です。
　（引き続き東海３県の求人倍率は全国水準よりも高く推移していると言えます）

《愛知県の地域別有効求人倍率》
・名古屋　・・・　２．４９倍　　※前年同月比＋０．１７ポイント
・尾　 張　・・・　１．６５倍　　※前年同月比＋０．２０ポイント
・西三河　・・・　１．７１倍　　※前年同月比＋０．１１ポイント
・東三河　・・・　１．４７倍　　※前年同月比＋０．０５ポイント

《有効求人倍率の高い職業Top5》
1位　・・・　保安　　　　　　　　　（１１．７９倍）　　←ものすごい倍率ですね
2位　・・・　建設・採掘　　　　　（　７．９０倍）
3位　・・・　介護関連　　　　　　（　６．５５倍）
4位　・・・　サービス　 　　　　　（　５．６４倍）
5位　・・・　輸送・機械運転　　（　３．６８倍）
★ちなみに「事務」の有効求人倍率は０．６０倍（前月＝０．５８倍）。
　７月以来、４カ月ぶりに０．６倍台を回復しましたが他職種よりも断然求人倍率は低い状況にあります。

《有効求人倍率・年代別》
19歳以下　・・・　２．２３倍
20～24歳　・・・　２．２３倍
25～29歳　・・・　２．２３倍
30～34歳　・・・　２．２０倍
35～39歳　・・・　２．０８倍
40～44歳　・・・　１．８６倍
45～49歳　・・・　１．６５倍
50～54歳　・・・　１．６４倍
55～59歳　・・・　１．６４倍
60～64歳　・・・　１．１３倍
65歳以上　・・・　０．９２倍

《都道府県別有効求人倍率Top5》
1位　・・・　東京都（２．１８倍）
2位　・・・　広島県（２．１４倍）
3位　・・・　福井県（２．０９倍）
4位　・・・　岐阜県（２．０２倍）
5位　・・・　石川県（２．００倍）
★東京都は2016年4月からこれで29カ月連続（2年以上）２倍台をキープしています。
　（しかも、東京は２．２倍まで目前ですから、すさまじい求人熱です）
　ちなみに、愛知県は6番目に高く、１．９９倍でした。

なお、名古屋エリアの求人は、2011年8月から１倍以上をこれで86カ月連続で維持しており、
東海エリアは広域にわたって高水準で推移してはいます。

正社員の求人割合は、、、46.5％。
・2018年8月（前月）　　　　・・・　48.5%
・2017年9月（前年同月）　・・・　45.3%

かつては4割前後を行ったり来たりしていた正社員割合ですが、最近はすっかり40％半ば～後半が
すっかりアベレージになってきています。

2015年　1月　・・・　42.7%　（前年同月＝42.4%）
2015年　2月　・・・　41.7%　（前年同月＝39.8%）
2015年　3月　・・・　42.3%　（前年同月＝38.3%）
2015年　4月　・・・　44.2%　（前年同月＝41.5%）
2015年　5月　・・・　45.4%　（前年同月＝40.2%）
2015年　6月　・・・　43.7%　（前年同月＝39.6%）
2015年　7月　・・・　44.8%　（前年同月＝42.5%）
2015年　8月　・・・　44.4%　（前年同月＝41.8%）
2015年　9月　・・・　45.7%　（前年同月＝40.5%）
2015年10月　・・・　43.1%　（前年同月＝41.8%）
2015年11月　・・・　45.0%　（前年同月＝39.7%）
2015年12月　・・・　44.4%　（前年同月＝41.1%）
2016年　1月　・・・　44.2%　（前年同月＝42.7%）
2016年　2月　・・・　44.0%　（前年同月＝41.7%）
2016年　3月　・・・　44.6%　（前年同月＝42.3%）
2016年　4月　・・・　44.9%　（前年同月＝44.2%）
2016年　5月　・・・　47.9%　（前年同月＝45.4%）
2016年　6月　・・・　45.7%　（前年同月＝43.7%）
2016年　7月　・・・　44.6%　（前年同月＝44.8%）
2016年　8月　・・・　48.2%　（前年同月＝44.4%）
2016年　9月　・・・　47.1%　（前年同月＝45.7%）
2016年10月　・・・　44.6%　（前年同月＝43.1%）
2016年11月　・・・　47.2%　（前年同月＝45.0%）　
2016年12月　・・・　46.8%　（前年同月＝44.4%）
2017年　1月　・・・　45.4%　（前年同月＝44.2%）
2017年　2月　・・・　45.9%　（前年同月＝44.0%）
2017年　3月　・・・　44.0%　（前年同月＝44.6%）
2017年　4月　・・・　46.0%　（前年同月＝44.9%）
2017年　5月　・・・　48.3%　（前年同月＝47.9%）
2017年　6月　・・・　45.7%　（前年同月＝45.7%）
2017年　7月　・・・　46.5%　（前年同月＝44.6%）
2017年　8月　・・・　50.8%　（前年同月＝48.2%）
2017年　9月　・・・　45.3%　（前年同月＝47.1%）
2017年10月　・・・　45.3%　（前年同月＝44.6%）
2017年11月　・・・　49.4%　（前年同月＝47.2%）
2017年12月　・・・　46.2%　（前年同月＝46.8%）
2018年　1月　・・・　45.3%　（前年同月＝45.4%）
2018年　2月　・・・　47.2%　（前年同月＝45.9%）
2018年　3月　・・・　43.7%　（前年同月＝44.0%）
2018年　4月　・・・　47.2%　（前年同月＝46.0%）
2018年　5月　・・・　49.6%　（前年同月＝48.3%）
2018年　6月　・・・　46.1%　（前年同月＝45.7%）
2018年　7月　・・・　47.6%　（前年同月＝46.5%）
2018年　8月　・・・　48.5%　（前年同月＝50.8%）
2018年　9月　・・・　46.5%　（前年同月＝45.3%）

《正社員有効求人倍率》
・１．５２倍　（2017年9月＝１．３９倍　、　2016年9月＝１．１８倍）　
　※ちなみに全国平均は、１．１４倍

正社員の有効求人倍率は39カ月（3年以上）連続で１倍台を超えており、全国平均と較べると、
東海エリアは仕事が非常に多い地域と言えます。

求人熱はまったく衰えることを知らず、需要過多にあるなと今回も感じた統計結果でしたが、
今年も引き続き、非常にウォッチしていきたいデータです。