◆巨人1―0広島(10日・東京ドーム) 巨人が、ピンチの連続をしのぎ切り、3位に浮上した。先発の西村は4回まで毎回、得点圏へ走者を進められたが、粘りの「どじょう投球」で7回途中まで無失点。自己最多の7勝目をマークした。山口、久保も8、9回に一打同点の場面を招きながら、2回に飛び出したラミレスの18号ソロによる1点を守りきった。
スコアボードに誇らしげに輝く「1」はラミレスが刻んだ。2回先頭。1ボールからの前田健のスライダーを強振し、左中間席へ運んだ。「1球目にボールが外れたのでストライクを取りにくる」と狙って打った18号ソロが決勝点となった。
小さな変化で大きなアーチを描いた。8月2本塁打だった主砲が9月に入り8戦4発。4番に戻ってからは6戦3発。スタンスをオープンにし、すり足気味にタイミングを取るフォームに微調整すると目線がぶれなくなり、ミート力が向上。これで10試合連続安打だ。
11日で震災から半年がたつ。本塁打後「We Are One」というパフォーマンスを続けるラミレスはあらためて「自分のできることを何でもしていきたい」と被災者へ気持ちを伝えた。ラミレス自身も知人が被災していた。3月に公式HPを変更しようととしたが、仙台の制作会社が被災。事務所の300メートル手前まで津波が押し寄せた。
震災後、スタッフの無事を確認し「何かできることはない?」と尋ねた。一人のスタッフから「知人がシニア(リーグ)のコーチをしているが、道具がなくなってしまった」と聞いた。すると主砲はすぐに、ボール18ダースとTシャツ50枚を用意。「これで野球を続けてほしい」と救援物資を送った。時間はかかったが、野球チームも動きだし、7月末に公式HPも2000安打へのカウントダウン付きのものにリニューアル。手を取り合い、復興へ動いていた。
この日のゲームも投手陣と力を合わせてもぎとった。だが原監督は打線全体について「果たして1点で合格と言えるのかな」ともうひと踏ん張りに期待した。復興を目指す日本もVを目指す巨人も「心をひとつに」。ラミレスのアーチはそう告げていた。
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おはようございます。
1-0・・・試合内容としては完全に相手に押されていたが、どんなに泥臭くても「相手よりも1点多く取れば勝ち」なのだ。
そのことを思い出させてくれたのが、健太朗であり、ラミちゃんだった。重い試合展開の凌ぎ方はこうだよ・・って東野や澤村に教えてやって欲しいとも思えた。
どんなにいい試合をしていても、負けたら意味がない。逆にどんなに泥臭い試合をしても、最後に勝てばいいのだ。
昨日の試合は、そりゃあ「合格」ではないだろう。しかし、勝ったのだから「落第」ではない。そう思って欲しい。
・・・今日は「中1日」で東野が先発するという・・きれいな勝ちはいらない。泥臭くてもいいから、気合を響かせて投げ刻んで欲しい。昨日の健太朗がいいお手本になったはずだ。
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