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セ・リーグ 巨人5―2広島 (8月13日 東京ドーム)
あれから6日。顔面に死球を受け左頬骨(きょうこつ)にひびが入る負傷から復帰した長野が4打席目で、チームを勝利に導く2点三塁打。最高の結果を出した。「正直、抜けてくれ、と思って走った」。
三塁ベース上で4回も5回もガッツポーズ。普段、感情をあまり表に出さない背番号7だが「思わず出ちゃいました」と満面の笑みを浮かべた。
顔面に140キロのボールを受ければ恐怖心は残るものだが、1打席目から積極的に「甘い球を狙っていった」と長野。最終打席での決勝打は向かっていく姿勢が呼んだものだった。
原監督は「プロですから。そういうものを乗り越えて一流選手になっていく。今回のことを糧にして、より強くなってほしい」と喜びを表に出すことはなかったが、セ・リーグただ一人の3割打者の復帰で、首位ヤクルト追撃への手応えを感じたことは確かだ。
巨人が逆転勝ち。しかも左頬骨ひびが入っていながら復帰した長野が復帰戦で連敗を止める殊勲打。1、4回と初球をフルスイング。踏み込む勇気を奮い立たせ、決勝打の下地をつくっていたこともあり、原監督は「彼はプロですから。これ(死球)を乗り越えて一流になっていくでしょう」と目を細めた。(スポーツニッポン)
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こんばんは。
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長野は、気が付けば、セ・リーグ唯一の3割打者になっていた・・・青木宣親も、マット・マートンもいつの間にか3割を割ってしまっていたという・・パ・リーグに手を広げても、今や3割打者はあわせて5人!今年は完全に投高打低のいわゆる「スモール・ベースボール」の球界と化している。
そんな中で、長野という打者は、こういう状況で力を発揮する、そして頭角を現せる打者なのだろう。彼のスタイルが、球界の潮流にうまくハマっていってのこの成績なのではないだろうか。
それにしても、この男の精神力の強さは恐れ入った・・復帰初打席、彼は凡打にこそ終わったものの、初球から積極的に打っていった。こういう場面では、少なからず恐怖心が湧くものだし、実際に頭部死球がきっかけで、輝きを取り戻せなかった選手さえもいるのだから。
あれからたった6日・・ハレは引いても当然痛みは残っているはずだ。しかし、長野は痛みからはい上がってきた!
故障者が続出した今年の前半戦、ジャイアンツは大苦戦を強いられた。長野もそのことは重々承知で、これ以上の離脱は許されないと自らに課して戦線に復帰してきたんだと思う。少々のケガではへこたれない、「強い選手」こそ、我がチームが、そしてG党たちが求める人材なのだ。
もちろん、「3割」という数字に必ずしもこだわる必要はないかもしれない。しかし、この男が自分のスタイルを「一筋貫いた」時に、私たちに「夢の弾道」を与えてくれる。そう信じていきたい。さすれば、数字は自然とついてくるだろうから。
長野久義が、この死球を乗り越えて「一流への道」を歩んでくれるよう、今はひたすら願うばかりだ。
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