長かった2勝目 | 修三郎のジャイアンツ兄さんブログ

修三郎のジャイアンツ兄さんブログ

2024年、俺も「新風」を吹かせるぞ!

$修三郎のジャイアンツ兄さんブログ


 ◆交流戦 西武1―4巨人(31日・西武ドーム) 沢村がプロ初完投で40日ぶりの2勝目を手にした。5回に中村のソロを浴びたルーキーだが、集中力を切らすことなく9回4安打1失点8奪三振、130球を投げ切った。打線も7回に長野が3番初アーチとなる6号逆転2ラン。8回には沢村と同じ88年生まれの坂本が犠飛、9回にも中大の先輩でバッテリーを組む阿部が4点目の適時打と終盤に援護した。3位に浮上した巨人はチーム一丸となって突き進む。

 夢にまで見た光景が、現実となった。沢村が投げた130球目、ウイニングショットのスライダーが阿部のミットに収まる。次の瞬間、背番号15は力強く右拳を握った。9回2死一塁。フェルナンデスを空振り三振に仕留めた。笑顔で駆け寄る阿部を筆頭に、歓喜の輪が広がった。「みんながマウンドに集まる瞬間は、先発である以上誰もがあこがれるもの。本当にうれしかったです」。完投した投手だけが得られる喜びに、大きな笑顔を作った。

 柔剛自在の投球で、レオ打線を手玉に取った。「打たせるところは打たせて、三振を狙うところは狙っていきました」。最速152キロを計測した直球で、強気に内角を攻めた。スライダーも抜群に切れた。完全投球を続けていた5回、先頭の中村に左翼席へ被弾したが、すぐに切り替えてアウトを重ねた。4安打8奪三振1失点で初めて9回を投げきった。4月21日の阪神戦(甲子園)以来、40日ぶりとなる2勝目だ。「阿部さんのリードと、点を取ってくれた野手のおかげです」。いつものように、バックに感謝した。

 苦しかった。2勝目まで、長い道のりだった。勝てなかった5試合すべてに、先発として試合を作り続けた。好投を続けても白星につながらない。自身3連敗となった11日の横浜戦(東京D)の翌日、思わずつぶやいた。「勝ちたい。それだけです」。誰より勝利に飢えていた。

 『変わらなきゃ―』。交流戦開幕投手を務めた17日の楽天戦(Kスタ)。プロ入り後最速の155キロを計測しながら、6回3失点。試合後、川口投手総合コーチに「力任せの投球が目立つ。155キロ? ムダなスピード。自己満足の世界」と切り捨てられた。吹っ切れた。

 知らず知らずのうちに募っていた焦り。しかし、「それを考えても仕方がない。1年間長いんだから、長い目で見なければ」と前だけを見るようにした。それ以降、グラウンドでは笑顔を見せない男が笑うようになった。同級生の坂本や田中大らに積極的に話しかけ、努めて明るく振る舞った。

 技術的にも変わった。23日の前回登板(対オリックス・東京D)から、投げた球の軌道を目で追うようにした。それまでは終盤、疲労がたまると、腕を強く振ることでカバーしようとした。だが、逆にフォームのバランスを崩して、球速は落ちるうえに制球は乱れた。そこで目で球筋を追うことで、「頭が動かず、軸が安定したと思います」。球持ちが良くなり、しっかりと指にかかる。この日は最終回でも、序盤と変わらず140キロ台後半を連発。自慢の剛速球は一時“封印”も、今季50奪三振はセ・リーグのトップタイ。見かけの150キロではない、キレのある本物のストレートを手に入れた。

 5月を12勝11敗1分けと勝ち越しに導いた孝行息子に、原監督も賛辞を並べた。「今日が一番良かった。自分の投球をすればどんな相手でも臆することはない、というのが分かったでしょう。今日の完投は本人の中でも大きな財産だし、大きな1勝ですね」。だが、沢村のリベンジは終わっていない。「迷惑をかけてきたので、この試合を機にもっと貢献できるようにしたい。今まで負けておいて良かったと思える、充実したシーズンにしたいです」。必ずやり返す。魂の完投劇も、まだ伝説のプロローグに過ぎない。(スポーツ報知)


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


$修三郎のジャイアンツ兄さんブログ


おはようございます。


長かった澤村の2勝目・・初勝利を挙げてから実に6度目の先発で掴んだ勝利だった。


その間、無様なKO劇は一度もなく、粘って投げ続けても味方が援護してくれない日々が続いた・・・こういう時はもう、「神が与えた試練」と思うしかない。そう、試練とは「選ばれしもの」「乗り越えられるもの」にしか与えられないのだから。


どうすれば勝てるか・・・その事がずっと頭を離れない日々だったと思う。味方が援護してくれないなら、援護してくれるようなピッチングをするしかない。では、援護してもらえるにはどうしたらいいか・・・内海も、東野も通って来た道、そう「エースを目指す者」たちが必ず通る道であり、ぶち当たる壁なのだ。


そして、昨日は澤村は、「勝利投手」を得るに相応しいピッチングをした。だから「勝利投手」になれたということだ。勝ち試合で、最後までマウンドを誰にも譲らなかった・・誰にも文句は言わせない、「勝利投手」はキミだ!


2勝目の次は3勝目、その道のりはこれまでよりも短いはずだ。なぜって、彼はこれでまたひとつ進歩したから。「長かった2勝目」で彼が得た財産はかけがえのないものになったはずだ。


自分の道は自分で拓く・・「伝説への道」を自ら拓いた男・澤村拓一の本当のブレークはまだまだこれからだ。



ペタしてね


にほんブログ村 野球ブログ 読売ジャイアンツへ
にほんブログ村