成長とやり甲斐 | 私をおかしいと言ったあなたへ

私をおかしいと言ったあなたへ

夫に対する愛情が冷めてしまった私の日記。

  4月になり、デリヘルの仕事はなかなか行く気になれない。お茶なら潔く辞める気になれるかと意を決し出勤した日、運良く仕事が入る。しかし白さんがどうしても苦痛で突き放してしまった今、本指名のいない私は大した金にはならない。それより何より、憂鬱な気分を無理やり持ち上げ、やけくそで出勤し仕事をこなしたところで充実感が全くない。金を手にしてほっとしても、私自身成長したかと聞かれればそんなものは一切ない。強いて言えば、苦痛に耐えることばかりなので、忍耐力は鍛えられると思う。この仕事に何らかのやり甲斐や喜びを見出だせる人ならいいと思うが、私にはどう探しても見つからない。一生を添い遂げるわけでもない身元不明のどうでもいい男に媚びるなんてうんざりするに決まっているし、煙草を平気で吸う人間に対しては軽蔑の眼差ししかない。薬物を犯罪にする前に煙草を犯罪にして欲しい。人の寿命を許可なく奪うことに罪悪感すら持たないのか。考え出すとイライラが止まらない。本当に金だけしか目的のない仕事だ。

 一方、普段のパートは最近やり甲斐が芽生えた。有難いことに楽しいと思う出来事も多々ある。最低時給とは言え、私なりに頑張っていれば感謝してくれるお客さんもいて、それがたまらなく嬉しいのだ。

 事情があり彼としばらく会えそうにないので、出勤してみたが、今後は余程暇な時、もしくは金に切羽詰まることにでもならない限り、行けそうにない。自分が必要でない何人もの相手に好かれたところで意味がない。好きな人、大切な人だけに認めてもらえればいい。