今回の選挙で共産党が議席を増やした。選択の基準が単純化して、益々二極化が顕著になった。

情報提供側が懸命に考えて「ここは同じだが、ここは違う。」程度の説明をしても、「結局は何も変わらんだろ」と判断され、切り捨てられてしまう。

これまでは、提供側が「お上、先生」で、言ってることが分からんなら下の者が慮れで良かったが、これからは大きな意識転換が必要なようだ。

組織の運営にしても、上に立つ者が分かりやすい情報提供をしなければ、組織が円滑に動かなくなる。

上に立つ者は、心して上に立つ時代なのだろう。踏ん反り返っていると、簡単にひっくり返ることになる。
貿易会社に入った23年前から、外国為替相場を見る機会が増えた。

その頃に比べて、世界における日本円の存在感が重くなっている気がする。

昔の円のイメージは「米ドルの周りにあるその他の通貨」であった。しかし、その後ユーロが誕生した。
そして、米ドル、ユーロ、日本円が市場の中でバランスを取りながら取引される関係になった。

円安になると株高になり、円高になると株安になる。昔はこれほどハッキリしていなかったと思う。
逆に言えば、日本の金融市場と世界のお金がとても密接な関係になっている。期待もされている。

日本がGDPで中国に抜かれ世界における存在感が薄れていて、大げさに言えば何かをしないと日本は忘れられる存在の様な気がしていたが、自分はどうも間違っていたらしい。

中国のGDP総額が日本より大きくなろうと、どんなに軍事力を増強しようと、世界において日本は日本の役割があり、自分はその一員として力を発揮して行きたいと思う。

昨日のコンフェデレーションズカップで日本が展開した「日本のサッカー」のように。
成長戦略には規制緩和は必要不可欠。いわゆる「小さな政府」にして行くべきだ。

「大きな政府」になるほど、センスの無い人たちが大きなお金を動かすことになる。
今はもう無駄遣いしている余裕は無い。「公共投資」もきちんと利益を生み、回収して行く思想が必要だ。出来れば意思決定責任(経営責任)を取って、退職金無しで退職(辞任)することも覚悟でやって欲しいくらいだ。<( )内は、企業の場合>

けれども小さな政府にするには痛みが伴う。痛みがあれば嫌がられる。恐らくかなりの抵抗勢力になるだろう。私も含めてみんな自分の痛みには敏感なものだ。

小さな会社を経営して思うのは、人は思わぬところですぐに不満を感じて、ヤル気を失い、会社に何とかしてくれと不満を持つ。そして、会社の雰囲気も一気に悪くなる。ここで言う会社は国にも置き換えられる。そんな状況を見越して、ある程度は親切・丁寧に進めて行かないとすぐに抵抗勢力に足元をすくわれる。

規制緩和も上手く進まないところを見ると、結構いろいろ難しいことがありそうだ。
安倍首相がそれでも挫けずに、絶対に規制緩和をする意志を持ち続けて欲しい。

また自分の会社経営を振り返れば、経営者の一言一言が社員に与える影響は本当に大きい。
報道上の誤解もあるのかも知れないが、政府の偉い誰かが「借金に対しては、お札を刷れば良い」とか、簡単に言って欲しくない。所詮は国債もお金も、言わば紙切れ。みんなが価値が無いと思ったらその瞬間に今までの信用は無になることはこれまでのバブルで証明されていることだ。