春の訪れを再び遠く感じさせる肌寒い日だった。 曇りがちな、その日は特に風が冷たかった。 ややすると、大粒の雪が風と共に舞い始めた。 二人の兄弟は公園のベンチに腰かけて、空を見上げながら、呟いた。
兄「あ、雪。 でももう春だから、すぐに溶けちゃうよね。」
弟「雪だるま作りたいけど、溶けちゃうね。」
兄「どうせなら、雪だるまのままで降ってくればいいのにね。」
すると、どこからともなく声が聞こえてきた。
ビリー「その願いかなえよう。」
少年たちは驚いて飛び上がった。
兄&弟「誰!?」
その声はこう答えた。
ビリー「私はランプの精。 君たちが座っているランプの中にいる。」
あわてて立ち上がり、兄弟は今まで座っていたものを改めて見た。 公園のベンチだと思っていたそれは、巨大なランプだった。 そういえば、おとぎ話で願いをかなえるランプの精の話を読んだことがある、と兄は思い出した。 しかし、まさか、そんなおとぎ話のようなことが本当にあると思ってもみなかった兄は、
兄「できるものならやってみな!」
と、言った。
すると、ランプの精は
ビリー「よろしい」
というと、少しして、何百、何千という巨大な雪だるまが空から降り注いだ。 その大量の巨大雪だるまたちに車はつぶされ、家屋は破壊された。 各国の軍事機関は混乱し、互いにミサイルを撃ち始めた。 そして世界は滅んだ。
(完)
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Inspired by:
Photo by shun. 末広町商店街にて
先週の土曜日3月23日、市内は三陸リアス線の開通式で賑わっていた。 そんな中、大粒の雪が降りだした。 車を停めてサイドミラーを見ると、そこには降りしきる雪の中に沈んでいく夕陽が輝いていた。 そんな様子をぼんやりと眺めながら「あれは夕陽ではない…ミサイルが落ちたに違いない」と、とんでもないことを考え始め、そして何故ミサイルが落ちてしまったのか、ということに思考をめぐらせ、上のような話になりましたとさ。 三陸リアス線、開通おめでとうございます。













