vol.136
こんにちは!
シンプル経営理論で
未来が不安な後継者の方向作り!
「後継者の第1サポーター」
公認会計士・税理士・中小企業診断士の谷川俊太郎です。
面白いサービスがありました
敬老の日に合わせての割引セール
なんと年齢分割引になるそうです
99歳なら99%割引
それはスゴイなあ・・・
“99歳の人なら99%引き”京都の精肉店が年齢に応じた割引セール 「敬老の日」で
精肉チェーン店の「やまむらや」では17日、京都と滋賀の6店舗で、すき焼きやしゃぶしゃぶ用の和牛特上バラ肉を購入した65歳以上の人を対象に年齢に応じた割引率を適用しています。
免許証などを持参した高齢者本人の来店が必要になりますが100歳以上の人は無料になります。
しかし、これって確実に赤字だよね
精肉会社の利益率は30%くらいやと思う。
つまり、100円の売上高に対して
仕入値が70円くらいということ。
今回のサービスは65歳以上の方限定らしい。
すなわち、最低でも65%割引!
100円のものが35円で買える計算になる
これは買う方にとっては嬉しいよね
でも、売る方にしてみれば
売れば売るほど赤字…
今回1人300㌘までということだが、
このサービスを仮に100人利用したとしよう。
100㌘あたりの値段が500円と仮定しよう。
どれだけの赤字が出ているだろうか
(平均70%割引と仮定)
正規売上高:500円×3(300㌘)×100人=15万円
割引 :15万円×70% =10万5千円
売上高 :15万円-10万5千円=4万5千円
仕入値 :15万円×70%(原価率)=10万5千円
粗利益 :▲6万円
仮定に仮定を重ねた計算やけど、
6万円の赤字…
なぜこのようなことをやるのだろうか
普通の経営感覚だったら、
赤字を出して売ったりしない
おそらくだが、
「頭の中のサイフ」が違うのだろう
普通、仕入れたものを
仕入値よりも安く売ろうなんて思わない。
だってそんな商売成り立たないから
でもこの会社はきっと、
「仕入れたものを売る商売をしている」とは
思っていないだろう。
この会社はきっと、
広告宣伝費
としてこの赤字を見ているのではないだろうか
そう考えると6万円の広告宣伝費
(実際にはお店を開けるコスト分も)
というのはそう悪くはない
テレビCMを流したりなんかすると
これよりもはるかにお金がかかったりする。
CMの制作料も含めてね
これをやることで、地元の新聞などには
取り上げてもらえるだろう。
こうやってYahoo!ニュースになって
私にも届く
結構な広告効果ではないだろうか
仕入れたものを
それ以上の値段で売る。
それは商売の基本だけど、
見方をちょっと変えると、
こんな考え方もあるんよね
あなたも頭の中のサイフを
変えて商売を考えてみないかい
最後まで読んでくれてありがとう!