前にたぶんインスタで「リライト」という映画があると知ったんだったと思う。調べてて見るとタイムリープものの映画。原作があるというので探してみると、四作あった。どうやらシリーズ物らしい。しかも、順番に読むのが好ましいらしい。といういうわけで、全部そろってから読み始めた。
うっかりネタバレしちゃうかもしれないから、映画を見たり本を読んだりしようと思っている人は気をつけて。
映画の題名と同じだから、この話を元に映画化されたんだと思う。
未来からの転校生、そしてラベンダーの香り。SFファンならだれでもわかるだろうと思うけれど、「時をかける少女」だよね、これ。当然話しが一緒って言うわけじゃないけど、意識しているのはわかる。
で、主人公の女性が中学の時に体験した特別な思い出について語っていく、と思いきやあれあれって。この人だけじゃない?ってなる。映画「時かけ」(アニメじゃない方ね)では原田知世演じる少女と未来から来た転校生との一対一のお話だったのに対して、これは未来人とクラス全員とのお話だったのだ。そして皆が自分だけの特別な思い出と思っている。
未来人がどうしてクラス全員と同じ思い出を作らないといけなかったのか。
ちょっとややこしい話。
これは最初のページに「リライト」の内容にふれている、との注意書きがあり、なので絶対に「リライト」より先に読んではいけない。で、シリーズなのだし、「リライト」の内容にも触れると言っているにもかかわらず、「リライト」に出てきた人が主人公ではない。だれ?と言う人が主人公。
自分の家に代々伝わり、そして女の子だけがそれを受け継ぐという未来の見える鏡を持つ主人公。その鏡で生まれたばかりの息子が死んでしまう事を知る。そしてそれを避けるために起こした行動で、どんどん身の回りがおかしな事になっていく。
狂気とも思える執念で息子の死を回避するために、右往左往する話。
狂気する母親を見ていると、新井素子を思い出した。ちょっと新井素子っぽいなぁと。
前作「リライト」に比べてさらに、ややこしさが増す。あぁ、人物相関図が欲しい、と思ってしまった。巻末にちょこっと載せてくれないかなぁと。もしくは、巻頭に登場人物の名前を書いといてくれないかと思う。
そしてさらにややこしくなっていく話。「リライト」に出てきた未来人よりさらに未来から来たタイムパトロール。もう、過去の改変で未来が変わって元に戻すために過去にもどって、やり直したり、出来なかったり。
本当にややこしい。視線が次々変わるし、え、これはあのときのことを語っている?なんて箇所もあり、えーっと、なんて記憶を探らないといけない。
やはり相関図がほしい。
さぁこの最終書ですっきり整理出来るのか?と思い気や、そうでもなかった。相関図も欲しいが、時系列の表が欲しい。巻末に是非入れて欲しい。
だっていきなり、だれ?と言う人物の語りから始まるのだ。また何か違う話が絡むのかと。絡むんだけど、もうややこしさMAX。ただ、解説者でさえ全部理解出来ているか疑問、なんて言っているから、一般読者の私が理解できなくても全然大丈夫だと思ってしまう。
わかったことは、一連の事件はただ妹を助けるためのものだった。ということ。
後書きで作者があれこれ書いているけど、全然わからん。ややこしいことこの上ないけれど、次々読んでみようと思えるぐらいは続きが気になる話でもあった。
最終巻はちょっと、だれたけれど。
映画ではどこまでしてくれるんだろうか。どうせならわかりやすいように全部を映像化してほしい。とはいえ、映画はしょせん2時間ぐらいしかないから、全部をわかるように収めるのは無理な気がする。でも小説を読んでいるより映像のほうが顔がわかるだけに理解しやすいかもしれん。
これはきっと一気に読んでしまわないと読み終わらないのでは?と思って、たったかたったか読んだ。つまらなくはなかったけど、面白かった?と聞かれるとう~むと考えてしまう。人を選ぶ作品かもしれない。ややこしいのや考察好きの人にはいいかもね。
読み終わった思うのは、もっとわかりやすく上手く書く方法もあったんじゃないかなぁと。上手い人がマンガ化とかしたら、急に面白くなるとか、そんな感じ。
どうでもいいけど、文庫本も高くなってしまって、これじゃぁ本から手が遠のくのも無理ないな。