我楽苦多通信 -27ページ目

我楽苦多通信

なんやかんやつらつらと。

 急ぎ足で奈良まで行ってきた。

 久しぶりに朝から晩までの自由時間で、せっかく行くのだから行けるところはどんどん行かねばと、ちょっと詰め込み過ぎた一日。

 

 まずは飛鳥から。

 本当は樫原神宮だけが目的だったんだけれどそれだけはもったいないなぁと、いつものごとく欲が。歩いてあちこち回るのには時間的にも体力的にも無理があるのでレンタルサイクルで回ることに。

 飛鳥駅で自転車を借り、各所名所を回りながら樫原まで行くというレンタルサイクルのモデルコースを参考に場所を決めた。

 

 飛鳥駅→高松塚壁画館→天武・持統天皇陵→鬼の俎・雪隠→亀石→川原寺跡→橘寺→石舞古墳→岡えびす神社→伝飛鳥板蓋宮跡→酒船石遺跡→万葉文化館→飛鳥寺→甘樫丘→喜多酒造→樫原神宮→樫原神宮前駅

 

 サイクリングはこんなコース。時間的にはたぶん午前中に回れるはずと予想しての出発だったんだけど、家を出てから忘れ物に気づいて戻ったりして予定より若干遅れて飛鳥駅に到着。自転車を借りて出発。坂道が多いから電動をお勧めします、なんて言われたんだけれどたかだかニ、三百円ケチってふつうの自転車を借りる。すぐに後悔したのだけれど、後の祭り。

 モデルコースには所要時間も書いてあるんだけど、たぶんそれはそのコースを熟知している人のもの。初めて行く身としてはきっとそれを真に受けていてはいけなかったのに、真に受けてしまった。歩いてならまだしも自転車なので、早く移動できる分間違いにも気づきにくい。というわけで、迷ったり行きすぎたりしているうちにどんどん予定の時間よりもずれていく。

 おまけに最初に入った壁画館では、優しい職員の人が壁画の解説をしてくれて、それはそれですごくありがたかったのだけれど、ちょっとその周辺の蘊蓄まで永遠話すのでずいぶん時間をとってしまった。それに、天武・持統天皇陵だと思って行ったところは文武天皇陵で、それはそれでいいんだけれど遠回りをしてしまった。

 

 その後地図や携帯のナビで確かめながらなんとか予定をこなすも、ずいぶん時間が押してしまって焦る。結局いくつか飛ばしたり、遠くから眺めたり、近くまで言ったものの入場料をケチったり(時間もかかるし)で、なかなか予定通りに行かない。まあ、そんなもんだろう。

 本当は奈良駅の方で昼食をとるつもりだったのに、お腹もほどほどに空いてきていたし、飛鳥坐神社の近くで感じのいい店を見つけてふらふらと入ってしまった。

NAZOというお店。インドネシアランチを頂く。店の人が料理の内容を一つ一つ丁寧に教えてくれて、苦手なものはないですか、と聞いてくれてとっても好感が持てた。店内もシンプルな作りで落ち着いた感じ。見た目ちょっと少ないかなと思ったんだけど、ゆっくり食べると結構お腹いっぱいになった。カレーはごはんにかけて、他の一品も混ぜて食べるといいですよ、とのことだったのでとりあえず一品ずつそのまま食べてあとは混ぜ混ぜして頂いた。どれも美味しかった。

 その後甘樫丘へ行く途中、昼食をとった店のすぐ近くに雑貨屋さんがあってちょっと寄ってみた。

 大きなお屋敷の中にあって、入ろうかどうか悩んだんだけど、結局入った。この辺はこういう店が多いみたい。並びに民泊もあって、そちらも気になる。

 お店は普通の雑貨屋さんで、特に奈良の特産品があるわけではないんだけどカップや小皿、匙とか小さな食器や靴下なんかがあってどれも魅力的だったんだけれど、なんせ出先だしリュックだしで割れ物はちょっとコワいのでグッと我慢した。でもレジの前にしゃれた袋に入ったせんべいがあったので、それを買うことに。自転車で回っているんですか、って話しかけられたのでしばらく立ち話。気さくないいお姉さんだった。

 店を出たところで、奥のお屋敷からご婦人が出て来られて、お店見てくださったんですか、って訊ねられて、上品な方だったのでついこちらも、拝見させていただきましたって、かしこまって言ってしまった。

 ちなみにこの時買ったせんべいは、ほんのり甘くてとても美味しかった。鹿児島産なんだけど。(笑)

 この時点ですでに一時間ほど時間が押していたんだけど、次の目的地甘樫丘はこのあたりが一望できて外すのはちょっともったいない(お店のお姉さんもそういってたんで)ので、外さず寄ることに。

 麓に自転車を置いて、歩くこと十分足らずで展望台についた。お姉さんが言った通り、奈良が一望できる。この日はいい天気だったので、遠くまで見渡せた。高いビルなんて少しもなくて、少し昔にタイムスリップした気分になる。飛鳥坐神社の前に寄った橘寺ではもう、満開の桜もあったけれどここは少し高いせいかまだちらほらしか咲いていない。

分かりにくいけど、↑こちらが甘樫丘の桜で、↓が橘寺。

 

 前半に回った鬼の俎やら雪隠やら教科書に出ていた石というか岩は、びっくりするほどただの岩だった。これはもう、学生の頃に行ったローレライの丘(これもびっくりするほどただの丘だった)を見た時以来の衝撃だった。辛うじて亀岩だけは、亀だ~と若干の感動あり。これらの遺跡は教科書でさんざん載っていたから、平日(行ったのは金曜日)とはいえちらほら観光客がいるんだろうと思っていたのに、皆無だった。(笑)

 

 

畑だらけの中の、ちっさな売店というかなんでも屋さんみたいなところの横に、ぽそっと鎮座していた。一応解説の立て札みたいなのはあるけど、それだけ。

 

 この辺には歴史の詳しい蘊蓄を語れる人と来ないと、面白くないなと痛感。(自分では調べる気なし。(笑))それでも橘寺で咲いていた桜は綺麗だったし、飛鳥坐神社で御朱印帖に印をついてもらえた。もちろん樫原神宮でも。

 樫原神宮と言えば、その大きさにちょっと驚いた。鳥居の大きい事。

 中には何人も巫女さんや、男の人、白い袴の若い人たちと水色の袴の人(この人たちの名称はちょっとわからないんだけれど)がなんだか荷物をせっせと運んでいた。近々何かイベントでもあるのかなと思いながら眺めていた。若いまだ十代かなと思える巫女さんが、チラシの束らしき包みを三つも抱えて、ひーひーいいながら歩いていた。可愛らしくて、がんばれっ、などと心の中でエール。

 

空気は冷たかったけれどいい天気で、サイクリングにはもってこいの一日だった。

 

                                                        後半へ続く。

 

 

 

 映画の予告を観るとどれもこれも面白くみえて、全部観に出かけたくなる。実際全部観るわけではないけれど、いくつかは足を運んでしまう。で、半分ぐらいがっかりして帰って来るんだ。

 予告映像というのは、いかに観たくなるようにするかが目的で、いいシーンばかりをつなげてる。なので、とても面白いように見えるのだ。そして私はいつもそれに騙されるのだった。

 

 実はこの本を知ったのもアニメPVだった。キャラは以前からいいなと思っていた人だったし短いから丁寧につくられていて、結局宣伝なのでいいシーンが詰め込まれていて。

 山田氏の本は読んだことがないけれど、ついつい買ってしまった。

 中身を言ってしまうとネタバレになってしまうから何も言えないんだけれど、題名にもある通りロボットの出てくる話。

 帯には「山田悠介最高傑作」とか「感動大作」とか踊っているんだけど、最高傑作かもしれないけれど、申し訳ない感動はしなかった。

 途中まで結構ワクワクして読んでいたし、ラストでもおおっと若干の驚きはあったのけれど、エンディングがどうもあまり好きな終わり方じゃなかったもんで。

 これがいいという人もいるだろうけど、私はちょっとやだったかな。

 

 文章は読みやすかった。

 

 

 

 

 少し前、ツイッター上で好きな作家さんがキャラデザを担当しているアニメPVをが紹介されていて、好きな作家だけに早速観にいったのだった。

 それは山田悠介氏の「僕はロボットごしの君に恋をする」という小説のPVだった。声優を務めている人たちも割と好きな人たちで、アニメーション制作がA-1Picturesというところで、いい作品作ってるなぁと思っているところだったし、実際いい映像だった。

 PVだけに、いいシーンをチョイスしているし、ええっ続きは?って思っちゃう作りになっていて、ちょっと読んでみたいなって気分になって、つい買ってしまった

 つい、とは言ったけれど一応サンプルは読んだ。山田氏のことは以前から知っていたのだけれど、最初に知ったのがたぶん「リアル鬼ごっこ」の映画の予告だかなんだかの映像だったと思う。それ以来、実際に読んでもいないくせにホラーを書く人と言うイメージが付いてしまって、普段基本的にホラーは読まないので、話題になっても手に取ることはなかったのだった。

 なのに、好きな作家や声優が関わっているとはいえ、アニメPVを観て読んでみたいと思うとは、映像や音楽の威力はすごいなと、改めて思った。

 あと、「ラストに明かされる秘密に驚愕」なんて書いてあるのを見てしまっては、読まずに入られなくなってしまう。実際読んでみて面白いかどうかは別として、こういう宣伝の仕方もありだなと。今回はアニメだったけれど、実写でも構わないと思うし、こういう映像を見るのは楽しい。

 ただ、先に映像化されてしまうと、文章を読んで想像するという楽しみがやや削られるような気もするのだけが気がかり。まぁ、まだ読んでもいないものをとやかく言っても仕方がないので、読んでみてどうかというのは、これから検証してみることにする。

 

「僕はロボットごしの君に恋をする」