今年に入ってから、鰹節の削り機を購入した。
実は、年々か前に鰹節の塊をもらってはいたんだけれど、削る道具がなくて放置していた。もらった時点ですでに五年ぐらいたっていて、さらに貰ってからも何年かはたっている。
食べ物には賞味期限というものがあるのであって、たぶん十年はたっているという削り節ははたして食べられるのか。という疑問があり、削り機を買ってまで食べるべきか否か。と迷っているうちにさらに時間が。
そんな時、ネットで鰹節の話をしているツイートを見て、鰹節専門店なるものを発見。早速賞味期限について尋ねてみた。年数を言うと、美味しいかどうかは定かではないですが、一応食べられます、との回答。ちなみに、その店では賞味期限は二年としているそう。
まずくてもまあ、食べられるというなら食べてみようと、削り機を買う決断をした。食べられぬほどまずかったら、処分すればいい。その場合、削り機だけが残るという間抜けな事態になるので、新しい鰹節も一本買うことにした。せっかくなので、質問に答えてくれた店で買うことに。
そう決意したのが去年の事。決意したものの、なかなか行動に出せず、ようやくお店の通販サイトを開いた時、最初に見た時には8千円だった削り機が、一万を超えていた。このご時世なので、値上げしたらしい。ショックだったが、仕方がない。機械と鰹節一本をぽちった。
物がやってきたのが1月の中頃。嬉々として取り出し削り方の説明を読む。Youtubeにて動画でも確認する。そしていざ削らん。
実は実家には以前削り機があり、子どものころ削った記憶がある。さささっと、刃の上に鰹節を滑らると、売っているような薄い鰹節がするするっとしたに出てくる。そう記憶していたのは間違いだったのか。子どもでもお手伝いできるぐらいだから、面白いように削れるに違いない。
そう思っていたのに。
削れない、削れないのだ。どこをどう削っても、いや、削り始める場所は決まっているのだが(説明書によると)、売っているようには削れない。粉にしかならないのだ。
おかしい。
そうだ、削り節が古いせいだ。なんせ、10年はたっている代物だから。
なので、削り機と一緒に購入した新しい鰹節でチャレンジ。
削れぬ。
やはり、削れぬのだ。
古いのに比べると、若干粉じゃない感じのものも削れるんだけど、昔の記憶にあるような鰹節が全くできない。
おかしい。コツがあるかもしれないと、がむしゃらに削りまくったが、結果は同じ。ほぼ粉しかできない。
で、まだ一時間も削っていないと思うんだけど、刃がこんなことに。
これ、刃こぼれしてないかな。さすがに一回使っただけでそんなことはあるまいと思うのだが、刃こぼれしているようにしか見えん。
この写真ではわかりずらいかもしれないけれど。さすがに最初からというわけはないだろうから、わしが悪いのか。
あまりのショックに、しばらく放置していたのだけれど、これではいかんと、先日再び出してきて削ってみた。。やはり粉にしかならん。
仕方がないので、ゆでたほうれん草に振りかけて食べた。新しい方はもちろん、古い方も食べられないほどのまずさじゃなく、むしろ思っていたより美味しかったので、それはいいんだけれど。
これで美味しい出汁を作ろうと思っていた目論見は消えた。
だがしかし、まだあきらめたわけではない。いつか売っているような、大工さんが鉋を使ったときに出る削りカス(食べ物の例えにカスとはいかがなものか)のような、素晴らしい鰹節が削れるように頑張るつもりではいる。
本当に削れないんだよ。なんでだ。
粉でも美味しいから良しとしよう、うむ、良しとしよう。





