2008年8月に起こったココ・テイラーのツアー中の事故で、一番の重傷を負ったヴィノ・ラウデンが、木曜にシカゴ市内の「B.L.U.E.S」で復活ギグをやった。
たまたま自分は近くのキューバ・レストランでギグをやっていたので、11時に終わってすぐにB.L.U.E.Sにかけつけた。

事故後に何度か拙ブログでもヴィノについて書いているので、興味のある人は、下のURLを参考にしてくだされ。
http://ameblo.jp/shunkikuta/entry-10145156678.html

http://ameblo.jp/shunkikuta/entry-10137848146.html

菊田俊介オフィシャルブログ「菊田俊介ブルース日記」Powered by Ameba-ヴィノ2010(1)

事故後、生命維持装置に2週間かかり、医者もあきらめかけていたヴィノが、こうしてステージに復帰する姿を見て、熱いものがこみ上げて来た。
いまだに、3本の指先の感覚が戻らず、左膝のあたりが麻痺しているとヴィノ。
プレーの方は、スピードこそ少しスローダウンしていたけれど、その分、たっぷりためて深いフィーリングで弾いていた。事故の前よりも、プレーに深みが出た様に感じる。
「ギターを弾ける様になってからまだ日が浅いけど、家で練習するだけでなく、教会やカジノでプレーしながらチョップス(テクニック)を取り戻していたんだ」(ヴィノ)。

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店には、同じく事故にあって、ヴィノに次ぐ重傷を負ったリッキー・ネルソンも見に来ていた。リッキーも数ヶ月前にドラムに復帰。事故に遭った全員がプレーに戻ったことに、深い感謝の気持ちを覚える。

昨年帰国した時に、親父の墓参りの道すがら、おふくろが「お前達を助ける為にココさんは天に召されたんだろうね」と言っていたのを思い出した。「子供達(メンバー)を生かしてください。その代わりに自分をそちらに連れて行ってください」とココが神様に直談判して、それが聞き入られた様子を想像して、とても腑に落ちたのを感じた。

こうして全員がプレーに復帰できた事で、休憩中には、ブルース・マシーンとしての活動をやっていこう、なんていうポジティブな話も出ていた。

ココが残したレガシーを伝えて行こう。みんな同じ気持ちでいたんじゃないだろうか。