母は人が楽しいのが気に入らない人だった。
友達ができた時は、
友達の悪口を言ったり、
待ち合わせ場所や時間を伝えなかったり
仲を裂こうとする。
かと思えば、私と友達を比較して、
友達の方を褒め称えて私を貶す。
だんだんと、
友達を母に合わせるのが嫌になっていった。
かといって、
私が外で友達と遊んで帰ると、
母はいつも不機嫌だった。
そんな母の顔色を伺って、
母を楽しませる話をすると、
徐々に機嫌がなおる。
楽しいことをした後は、
母の機嫌を取らなければいけない。
そういう日々を生きていた。
母の喜ぶ言葉を返す。
母の機嫌を損なう言葉は言わない。
私は嘘をつくのがうまくなっていった。
今はまだ何もできない小学生だから。
大きくなったら、
私を認めてくれるかもしれない。
そんな風に思っていた。
中学生になって待っていたのは
母からの嫉妬だった。