ひと学年2クラスの小さな学校。
1年生から2年生に上がる時は
クラス替えがなかった。
外で感情をコントロール出来なかった私は、
嬉しい時は喜び、
嫌なことがあると泣き喚き、
機嫌が悪くなるとそれをもろに出した。
外で感情を爆発させ、
家で感情は出さずに母の機嫌を取る。
2年生になる頃には、
周りの目がこいつやべーなと
言っていた。
小学5年の時の担任U先生は
私を本当によく見てくれていた。
悪いことをしたら叱り、
いいことをしたら褒めてくれた。
大人から褒めてもらう。
毎日見ていてくれる。
初めての経験で
嬉しくて、
U先生が大好きだった。
U先生は、6年生でも担任になってくれた。
ある時の個別懇談
U先生は母に
私がいじめられていることを伝えた。
今日が個別懇談なのは知っていて、
何を母に伝えられるだろうと
ヒヤヒヤしながら学校で友達と遊びながら待っていると、
母の帰る姿が目に入った。
遠くから
「おかあさん!」
と叫ぶと、
母は思いっきり私を睨んで何も発さずに帰っていった。
あぁ、、伝わってしまったんだ。
どうしよう、、、
と体育館横で座っているとU先生が通りかかった。
「お母さんに何を話したん?」
聞く私に、
U先生はバツが悪そうに
「クラスでいじめられているかもって伝えたよ。
言わないほうが良かった?」
と言った。
私は何も言えずに下を向くしかなかった。
どうやって家に帰ろう。
どうやってお母さんに話そう。
そんなことを考えながら
門限ギリギリに家に帰った。
思った通り、
家には鬼の形相の母が待っていた。
「恥ずかしい」と散々怒鳴られた。
それでも
よそに行けと言われたことはなかった。
姉の面倒を見させるために
私が必要だからなのだとわかっていた。
なのに
私は母に何も言い返すことができなかった。
これ以上怒られないように
機嫌を取ることしかできなかった。
小学生時代
父は仕事で忙しい上に
毎日のように飲み歩いていた。
趣味の習い事がある曜日だけは飲まずに帰ってくる。
その日は母の機嫌がよく、愚痴も聞かずに済むので、
私は父が早く帰ってくる日が嬉しかった。