亀に狂った保育園に通った後、
延長保育時間の長い園に転園することになった。
転園した先はパラダイスだった。
パラダイスだったが故に、
記憶が薄い。
とにかく楽しくて、
喜んで通った。
その頃、
母が情操教育にいいとか言って、
犬を飼い始めた。
サスケと名付けたその犬は、
可愛くて、
誰かれかまわず吠えたてるアホな雄犬だった。
まだ小さいサスケを見て、
大きくなったサスケに乗って出かけることを夢見る私も
またアホだった。
私が母に耐えられなくなって
犬小屋に家出した時、
僕もまだ入ったことないのにって顔で
外から私を見つめる。
そんな犬だった。
父母はこだわりが強く、
サスケはワクチンを受けていなかった。
「ワクチンは毒だから」だそう。
その結果、
サスケはフィラリアにかかって亡くなった。
「フィラリアにかかった後も長生きをしたのは、
お風呂に一度しか入れなかったからだ」
と豪語する父に、
私は何も言えなかった。
情操教育が必要だったのは
私たち姉妹じゃなくて親の方だったと思う。