③:幼稚園 | 小豆井戸〜豆子の日常〜

小豆井戸〜豆子の日常〜

へっぽこアラフィフ女の日々の生活と波瀾万丈だった過去の記憶

3歳になった時、

幼稚園に入園することになった。



「保育園より幼稚園の方が

よそに話した時に聞こえがいい。」

そんな母の身勝手な理由で、

パラダイスに居られた期間は短かった。



入園した幼稚園はキリスト教の園で、

ことあるごとに

「天に召します我らの神よ」

とお祈りをした。

神様っているんだ!と幼心に思った。

のちに母は、

「入れてからキリスト教だと知った」

と言っていた。



幼稚園は、

とにかく厳しい先生が多かった。

運動会の入場行進では、

腕も足も90度まであげなさい。

きちんとしなさい。

できないと園庭に立たされる。

教室に入れてもらえない。

昭和だったのもあって、

そんな幼稚園だった。



家でも怒られ、

幼稚園でも怒られる。

きちんとしなきゃ。

できないことは恥ずかしい。

大人の手を煩わせてはいけない。

そう、在園中に刷り込まれた。



だが、私は悪ガキだった。

大人がするなら私も同じことをして問題ないはずだ。

そんなふうに考えて、

先生が園庭にいる時に教室に鍵をかける。

そしてこっぴどく怒られる。

そんな問題児だった。



ある日、

母が園バッグにお弁当を入れ忘れた。

昼食の時間になって気づいた私が先生に言うと、

先生のお昼ご飯ついでに

「ほか弁」を用意してくれた。

初めて食べた外食がこの「ほか弁」だった。

あまりの美味しさに衝撃を受けた。

次の日、

園バッグからこっそりお弁当を抜いて園バスに乗った。

それに気づいた母が車で追いかけてきて、

みんなの前でお弁当を私に投げつけた。

作戦失敗。。。

あまりの剣幕で怒るので、

二度としなかった。



特に優しかったまゆみ先生に付きまとっていた。

たまに乗れる園バスでまゆみ先生が担当だった時は、

家が遠くて良かったと心から思った。

体調が悪い子を心配する先生を見て、

構って欲しくて、

体調が悪いふりをしたことがある。

仮病なのはバレバレだったけど、

まゆみ先生は心配するふりをしてくれた。


体調が悪いと心配してもらえるんだ。

この時、初めて知った。