前回までの投稿です。
ご覧になっていない方はこちらを先に読んでいただけるとわかりやすいかと思います。
本編の前に注意です
全てのEA業者が悪いわけではありません。
良質なツールを配布販売しているところも多いです。
しかし中には粗悪なものも存在し、それによって被害を受ける方がいらっしゃるということです。
それについての注意喚起を意図としてこの記事を作成しています。
新たな誘惑と陥りゆく罠
損失を重ね、家族にその事実を告白できない葛藤の中、私は再びEAの誘惑に取り込まれた。
広告には、
「完全補償保証つき」
「確実に利益をもたらすEA」といった言葉が躍っている。
前回の失敗があったので広告の文句はあまり信用していなかった。
しかし、大きな損失を被ってしまっていたことも事実だ。
「利益で上書きすれば家族に損失はばれないし迷惑はかけない」
前回の失敗を取り戻す手段として新しいEAを使うことを決意した。
広告からは、公式LINEとオープンチャットに誘導された。
オープンチャットではこのEAを使うたくさんの人が参加し、意見交換していた。
利益が安定して、退職したという人もたくさん存在した。
この時の私は悪質な業者がLINEを使う理由を知らなかったのだ。
新しいEAを使用し始めると、初めは期待に胸を膨らませた。
取引が安定しているように見え、小さな利益も得られるようになる。
しかし、やがてそのEAもまた不安定な動きを見せ始め、次第に損失が積み重なっていった。
「もう一度損失を取り戻せば、家族にもっと幸せな生活を提供できるはずだ。」という思いが、私を再び冷静な判断から遠ざけた。
しかし、前回の経験から取引額を増やすことはせず、EAの動きも確認していた。
そして、気づいたのだ。
取引の内容が前回のEAと似すぎているのだ。
新しいEAは最初のEAと同じ開発者によって作られていた。
代理店が変わったというだけで、全く同じプログラムを使わされていたことに気づいた。
EAが同じ開発者によって作られていたという事実は、私にとって衝撃的な出来事だった。
私に粗悪なEAを使わせた代理店はほくそ笑んでいることだろう。
裏で笑みを浮かべる開発者たちが、再び私を欺いていたことに気づいた瞬間、失望と怒りが心を支配し、
希望がない事を悟った。
家族にはまだEAによって引き起こされた損失を打ち明けられないまま、私は再び同じ罠にはまっていたのだ。
開発者と代理店は、私の欲望と無知を利用し、同じ手法で新たな罠に引き込んでいたのだ。
今日のポイント
公式LINEを使った情報商材やEAの販売は盛んになっています。
人口が多いからという理由だけではありません。
悪質なものの中には、直接SNSにあげると投稿が消されてしまうものがあります。
LINEなどの閉鎖的な空間では運営が立入検査をしないために使いやすいと考えられます。
オープンチャットなどのコミュニティに誘導する理由には、集団性バイアスという心理的効果を使って、安心させるためという理由があります。
公式LINEもオープンチャットも基本的には悪ではないですね。
しかし、情報商材やEAの販売、配布に使われている場合には頭の片隅にこの情報を入れておくと良いかもしれません。
また、別のEAに見えても開発者は同じということもあります。
代理店もかなり儲かるので、沢山の代理店がそれぞれのやり方で、同じEAを販売、配布していたりします。
最後に注意をします。
全てのEA業者が悪いわけではありません。
良質なツールを配布販売しているところも多いです。
しかし中には粗悪なものも存在し、それによって被害を受ける方がいらっしゃるということです。
それについての注意喚起を意図としてこの記事を作成しています。