2024年5月末~2025年6月の約1年間を巡る「木星」
解説編
先の文では、木星の性質について書きましたが、
それがなぜ「双子座サイン」だと「ゆるす」というキーワードが出てくるかを
書いてなかったので、専門的にはなりますが解説しておきます。
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双子座のもつ多角的視野は、対象の一方的な捉え方や感情的な偏見差別観を嫌い、全人的に立体的に捉えるためにあります
すでに五感:肌感覚による理解(牡牛座)は済んでいるので、今度は相手の考えや文化という知性を理解するために、質問や会話など言語コミュニケーションを駆使します。
さらに、その理解に立ったうえで、相手の機嫌が今どうなのか、共感コミュニケーション(蟹座)にも気を遣うのは、「頭ではわかっているけど気持ちが乗らない…」とか「そうは考えていてもうまくいかなくて…」という理屈だけではわからない愛すべき人間性(矛盾や葛藤、間違いや挫折、二律背反など)をも理解したいからなのです。
もし、独善的で一方的な正義感や理屈を押し付ける双子座がいたなら低次元の双子座使い。生きることの悲哀、困難に共感し、失敗や間違いを当然として、相手の心を励まし見守り育てようとしているなら高次元の双子座使いです。
一方で、この多角的視野の訓練は、同時に多様な表現を生み出します。
なぜなら、理解した内容をそのまま相手に明け渡して分かち合いたからです。
そのために相手に分かるようにあらゆる方法(牡牛座的五感説明、蟹座的印象説明、射手座的俯瞰説明)を使うので、わかりやすい多様な表現になり、それはすべて相手のためなのです。
喋りたい、伝えたい、それ以上に分かち合う喜びをもとめています。
さらに、多様な表現のもうひとつの離れ技に「間引く能力」があります。
これは必要なことしかinputしないのではなく、output能力のことです。
歩く本箱のように情報や知識が自然とわんさか吸収されてしまう双子座は、たしかに物知りかも知れませんが、そこには意味はなく、相手のニーズやテーマに沿って「ジャストタイミングな話題を繰り出す」「豊富な情報から必要な情報だけを選ぶ」そういう相手や現状に役に立つoutputを目指しているのです。
それは情報のみならず、考え方やイメージなどあらゆる「今、必要とされていること」全般、多岐にわたります。ですから、間引く能力で選んだ言葉や情報が相手の役に立てば嬉しく、また、ユーモアとウィットが「場の緊張を和らげる」「閉塞した状況に風を通す」ことにもつながれば、なお幸いです。
こうしたことから、乙女座、射手座、魚座と同じく柔軟サインの共通目的である、偏った関係、膠着した場の調整調和に乗り出すということが、寛容なる木星によって「ゆるす」「ゆるめる」という発想になったのでした。
木星は、双子座の対向サインであり対人関係(7ハウス)を象徴する射手座のルーラーですから、木星の到来は、さらに「他者認める、ゆるす」イメージにもなりますね。
ちなみに、現在、
冥王星は水瓶座で「個性の際立ち、みんな違ってみんないい」、
海王星は魚座で「違いを浄化し、同じ命の海で救済と再生」、
天王星は牡牛座で「私が私でよかったと、大地の如く恵みをシェア」、
土星は魚座で「理解ではなく、解決を共に望み祈る」という
星位の組み合わせを眺めて、
世界は「ゆるす」「ゆるめる」必要があると、心からの願いを込めて想った次第です。
以上、私の考える心理占星術的とはこうしたものでした。
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関口シュン