本当になんだか疲れてる。
会社と家の往復でほぼ毎日が終了して、なんだか味気ないや。
家に帰ってビールを飲みながら「疲れちゃったなぁ?」と、自分に問い掛ける。
「疲れちゃったよぉ」
と、嫁に愚痴り出す。
でもこの言葉が出ているうちはきっと大丈夫。
本当にまいったら、言葉なんてポンポン出なくなるのさ。
「疲れちゃったなぁ…」
毎日が風のようだ。
明日も頑張れ。
オレ、頑張れ!
旧友というわけではなくて、
自分の中で一つの線引きをしてからは、
友人とは呼べない彼がいた。
僕も人のことは言えないが、
彼は僕以上に金にだらしがなく、地元の友人に借金をしては
のらりくらりと返済しないでいたりしていた。
僕はそんな彼に金を貸すのはバカバカしく、
どんなに困っていても貸さないと決めていたそんなある日。
一発逆転のある事業のようなものに手を出して、
彼は多額の借金を背負った。
彼の借金は、今までよりもさらに大きなものになり。
もはや、地元の友人達に借りるくらいでは
事足りない額にまで至ってしまった。
彼は懲りずに電話をかけてきては、
「本当にやばいんだ、他に頼る人いないんだ・・・」
と、泣き言を吐く。
それでも貸さない僕に対し、彼はこう言った。
「友達じゃねーのかよ?本当に冷たい奴だよね」
「こういう時に、人間の本性って出るよな」
その言葉、そっくりそのまま返してやるよ
と心の中で思った。
彼と連絡を取らなくなり、もう5年が経っただろうか。
今日の朝、知らない携帯番号からの着信があった。
電話に出てみると、
「オレだよ、○○だよ、久しぶりだね」
「Kに番号聞いたんだよね」
もう、旧友とは呼べない人間だ。
過去の友達なんだ。
だから、何を話していいかわからなくて。
現在のバイオリズムがあまり上向きじゃないのもあってか、
明らかに大人として間違っている態度を取った。
彼はきっと、気まずくなった過去がひっかかっていて
わざわざ番号を他の友人に聞いてかけてきたのに。
たぶん、嫌な気持ちにさせたかな。
どーでもいいや。
タイミング悪いんだよ!