私が、YouTubeや朗読むすめを行う理由をお話しします。
正直、これがお金になるとは思っておりません。
一問一答の音声収録に、赤い鳥の復刻、源氏物語、平家物語、オペラ…
需要はゼロではありませんが、YouTubeで収益の出るコンテンツとは思っておりません。
というか、これこそ私が、現在の活動をおこなっている一番大きな理由なのです。
需要はあるが、収益性のないものをやる人は誰もいません。
しかし「需要はゼロではない」のです。
必要としている人がいるのです。
私は、歴史のお陰でご飯を食べていくことができています。
歴史のお陰でテレビなどにも定期的に出演させていただき、全国を講演で回っております。
感謝の気持ちしかありません。
私は、昨年、講師生活30周年の恩返しに1000万円を使うと決めました。
私の著書を買ってくださった皆さま、講義を受けてくださった皆さまに恩返しがしたい。
そう思って「一問一答聞き流し動画」を作成しました。
『赤い鳥』の朗読復刻は、
『赤い鳥』という素晴らしい童話雑誌が歴史に埋もれていることへの
やりきれなさでした。
歴史に携わる者としてはぜひとも復刻させたいと思いました。
↑詳しくは以前にブログで詳しくお話ししました。
『源氏物語』も『平家物語』もオペラも同じ理由です。
私が、音声を読み上げることは、大人の事情でできないので、朗読むすめの皆さんをオーディションで選びました。
朗読むすめをオーディションで選んだ理由。
正直、声優事務所などに連絡を入れてキャスティングした方が楽です。
ギャラは高いかもしれませんが、オーディションをして事務局を運営する経費に比べるとはるかに安上がりでしょう。
実際、朗読むすめにかかった経費を使えば一流声優が呼べたことでしょう。
私は10年以上前、私でも名前を知っている一流声優の教育系音声を聞いたことがあります。
確かに上手いのです。
「非の打ち所がない」とは、このことだと思いました。
しかし、私が最初に聞いて思ったことは、
「これでは頭に入らないよ」
でした。
しかし、その音声を作った人を非難するつもりはありません。
それほどの有名声優が迫真の演技をすれば、誰もダメ出しなんかできないでしょう。
私は「ダメ出しのできる」ユニットを作りたかったのです。
教育系専門のユニットを作りたかったのです。
教育とは受験に留まりません。
全ての学びにつながります。
今後つなげていきたいと考えております。
お陰で、納得のいく音声が収録できています。
朗読むすめの皆さんも「教育系」を意識した収録を心がけてくださっています。
その結果、朗読むすめは着実に成長し、
私の書籍音声にとどまらない活動の場を広げております。
キャラクターボイスも行いました。
また、私が本を出すと、ありがたいことに、宣伝も買って出てくれます。
紀伊國屋書店新宿本店など全国主要書店で、フォトフレームでも流れました。
これらの活動が広告宣伝となり、おかげさまで私の活動も広がってきております。
おかげで身体が足りない状態が続いております。
朗読むすめの皆さんにも、お仕事がどんどん舞い込んできております。
しかし、これはあくまでも副次的なものです。
本来の目的は「恩返しとして1000万円自腹を切る」というものでした。
恩返しとして、必要な人のためのコンテンツを作りたい。
それが私の今の活動です。
必要な人に必要なコンテンツを届けたい。
必要な人に必要なコンテンツをやらせたい。
なぜなら、それをやる余力が自分にはあるのだから。
今後もよろしくお願い申し上げます。
令和四年十一月二十日
金谷 俊一郎