2015-09-06,07
*当館は2017年春に旅館廃業、現在は書画等ギャラリーとして営業しています。
2020年国登録有形文化財に登録されました。
(武蔵)御岳山は古くから東京近郊にある山岳信仰の名所として知られています。
その玄関口、青梅線御岳駅前に「山里懐石 河鹿園」があります。
駅前とはいっても道路を隔てるともう名勝御岳渓谷が俯瞰され、宿もまた絶好のロケーションの中に渓谷を見下ろすように建てられています。
その玄関口、青梅線御岳駅前に「山里懐石 河鹿園」があります。
駅前とはいっても道路を隔てるともう名勝御岳渓谷が俯瞰され、宿もまた絶好のロケーションの中に渓谷を見下ろすように建てられています。
近隣に晩年在住した日本画の巨匠、河合玉堂お気に入りの宿としても知られ、看板は彼の筆によります。

御岳渓谷の宿

玉堂の筆による看板



訪問日はあいにくの雨模様でしたが、宿泊した「「梅の間」は部屋からももちろん渓谷と山々、そして正面に河合玉堂美術館を望む絶景です。











また建物は築80年以上、大正時代の創業の面影を随所に残し、数々の美術品も飾られて情緒あふれる趣です。





風呂は残念ながら温泉ではありませんが、奥多摩の山水を沸かした柔らかい湯で終日入浴可能です。
大浴場と小さめの岩風呂の二箇所で、一日おきの男女交代制。


渓谷を見下ろす食事処でいただく夕食は「山里懐石」と銘打たれ、地の食材を手をかけて美しく盛り込んだコースです。
特に料理や酒に添えられた花々が主人の気遣いを感じさせてくれます。


前菜(松茸寿司・沢蟹・鴨・瓜鱈子・山桃)

造り(奥多摩山女魚の昆布〆)




澤乃井純米冷酒 (二本目は秋海棠を添えて)


揚物(南瓜・アケビの皮など)




朝は川音で目覚めると、朝霧が山々に立ち上って幻想的な光景に目を奪われます。





「梅の間」からの眺め
朝食も簡素ながら味は上々で大変満足です。



朝食膳
東京にありながらこの内容で税込み\13,000弱からというのはかなりのコスパといえるでしょう。
30年前に食事だけして是非宿泊したいと思いながらついつい伸ばし伸ばしにしていましたが、やっと念願がかないました。
奥多摩周辺の観光やトレッキングの折にお勧めの宿です。
30年前に食事だけして是非宿泊したいと思いながらついつい伸ばし伸ばしにしていましたが、やっと念願がかないました。
奥多摩周辺の観光やトレッキングの折にお勧めの宿です。
チェックアウト後は玉堂美術館や青梅観光を。











青梅鉄道公園


天寧寺

天寧寺
(「山里懐石 河鹿園」了)