5.最新デジタルシネマ | オヤジカメラマンのブログ

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若い時は京都太秦の撮影所、木枯らし紋次郎、座頭市、必殺仕事人、暴れん坊将軍など撮影助手として、30でCMキャメラマンとして主に大阪で…今迄観た映画など思った事をぼちぼち書きます。

デジタルで撮影された映画


ルーカス監督が撮影から編集、上映まで全てデジタルで…当時は未だDLPの普及がそれほど進んでいなく、また大変高価だったので当初ルーカスはこの映画はDLP以外の上映は許さない…は断念した。

前の項にも書いたがこの映画で使われたカメラはSONYのシネアルタF900だ。


この映画からハリウッドでもデジタル化が進みだした。

日本での映画撮影は一部を除きデジタル撮影が主流である。

前項4で紹介したカメラ、sonyVENICE、
ARRI アレクサ、RED MONSTRO、
CANON C700FF、BK URSA Mini、
PanasonicバリカムLT、など様々でスキャニングは既に8Kとなっているカメラもある。

私個人的見解…こんなに色んな"もの"が出て全て撮影した素材は違う、LogやRAW、勿論グレーディングをすれば良い?簡単に言えば…

フィルムが良い!当時も色んなカメラはあった、ARRI、Panavision、MovieCam、少し前ならミッチェル、でも全て同じフィルムで撮影出来る。カメラはそれぞれの作品の用途によりカメラマンが決める。

殆どレンズを選び、フィルムを選ぶ、カメラはその作品の運用と密接に関係する。

光の入口(レンズ)と出口(Film)をカメラマンは考え選んでいました。

デジタルではどうでしょうか?何を基準にカメラを選ぶ?

もう一つ変わった事、その昔フィルムカメラは個人では到底買える物では無かった。

デジタル化になった事で当初やはり一千万円を超えていた、フィルムカメラで言うと16ミリカメラと同じくらい、でも大変安くなったという感じでした。

それが今一番と思われるカメラ価格は600万円位、約半額となった…が確り比べないと…というか比べてもわからないカメラ
も出て来ている100万円を切る価格で…
カタログ上は出来る事が変わらない、後は信頼出来るか?

光の入口(レンズ)は600万のカメラにも30万のカメラにも付く、それでは出口?
同じく600万のカメラも35万のカメラもRAWで取れる。
アナログ時代のカメラでいう…

Film部分はどこ?

デジタル化で一番大事な部分は
撮像素子なのだ!
CMOSが一般的になっている。
大判、今の主流はライカ判以上の大きさの撮像素子である。

なぜ?大きく?メーカーさんは絵の深みとかレンズのボケを活かすとか?

デジタルの色域が少し前、BT.709(rec.709)という基準これはパソコン時代のsRGBとほぼ同じ色域であったが…放送基準がHDTVからQHDへそれと映画のデジタル化でDCI-P3という規格ができ、更に未来の規格も…それを持つデジタルカメラも出て来ている。

今後BT2020,2100,DCI-P3,など様々な広い色域が必要となる。

2kの色を全て忠実に再現するにはRGBの全てを1920×1080で捉える必要があります。しかし今の映像信号はコンポーネントを基に成り立っています。

人間の目は曖昧?輪郭や濃淡(コントラスト)を見る桿体、いわゆる暗いところでも働く細胞です。推体は明るい所で色を感知する細胞、その数は約1:20の比率で錐体は約650万位あると言われている。

いわゆる目は650万画素の撮像素子?
いえいえ暗視では1億2000万画素の超高感度カメラである。

それはさておき、今のHDTVの基準は1920×1080,8bit 4:2:2で構築される。

単純に計算すれば
約207万画素の全体に対して
RGBをコンポーネントY.Pr.Pb化すればそれぞれR,Bは半分で…

通常の配列でG2に対してR,Bは1です。カラーを直接入力しているのではありません。あくまでも撮像素子は光を電流に変える役割です。そこでこの一つ一つにカラーフィルタが貼られベイヤー配列されるわけです。
下記の図はベイヤー配列された大判CCDです。


最近はCMOS回路を使ったカメラが主流ですね。CMOSも色々開発されています。

まず感度上げるため、スキャニング速度を上げるためとか、また配列もハニカム型にしている物もあり、ソニーでは湾曲CMOSの開発、これは目の網膜と同じ構造ですね。

色んなカメラをあげて来ましたが、総てのメーカーにおいて色んな撮像素子が使われています。

次は4K.HDRについて…

続く