前の項にも書いたがこの映画で使われたカメラはSONYのシネアルタF900だ。
前項4で紹介したカメラ、sonyVENICE、
ARRI アレクサ、RED MONSTRO、
CANON C700FF、BK URSA Mini、
PanasonicバリカムLT、など様々でスキャニングは既に8Kとなっているカメラもある。
私個人的見解…こんなに色んな"もの"が出て全て撮影した素材は違う、LogやRAW、勿論グレーディングをすれば良い?簡単に言えば…
フィルムが良い!当時も色んなカメラはあった、ARRI、Panavision、MovieCam、少し前ならミッチェル、でも全て同じフィルムで撮影出来る。カメラはそれぞれの作品の用途によりカメラマンが決める。
殆どレンズを選び、フィルムを選ぶ、カメラはその作品の運用と密接に関係する。
光の入口(レンズ)と出口(Film)をカメラマンは考え選んでいました。
デジタルではどうでしょうか?何を基準にカメラを選ぶ?
もう一つ変わった事、その昔フィルムカメラは個人では到底買える物では無かった。
デジタル化になった事で当初やはり一千万円を超えていた、フィルムカメラで言うと16ミリカメラと同じくらい、でも大変安くなったという感じでした。
それが今一番と思われるカメラ価格は600万円位、約半額となった…が確り比べないと…というか比べてもわからないカメラ
も出て来ている100万円を切る価格で…
カタログ上は出来る事が変わらない、後は信頼出来るか?
光の入口(レンズ)は600万のカメラにも30万のカメラにも付く、それでは出口?
同じく600万のカメラも35万のカメラもRAWで取れる。
アナログ時代のカメラでいう…
Film部分はどこ?
デジタル化で一番大事な部分は
撮像素子なのだ!
CMOSが一般的になっている。
大判、今の主流はライカ判以上の大きさの撮像素子である。
なぜ?大きく?メーカーさんは絵の深みとかレンズのボケを活かすとか?
デジタルの色域が少し前、BT.709(rec.709)という基準これはパソコン時代のsRGBとほぼ同じ色域であったが…放送基準がHDTVからQHDへそれと映画のデジタル化でDCI-P3という規格ができ、更に未来の規格も…それを持つデジタルカメラも出て来ている。
今後BT2020,2100,DCI-P3,など様々な広い色域が必要となる。
人間の目は曖昧?輪郭や濃淡(コントラスト)を見る桿体、いわゆる暗いところでも働く細胞です。推体は明るい所で色を感知する細胞、その数は約1:20の比率で錐体は約650万位あると言われている。
いわゆる目は650万画素の撮像素子?
いえいえ暗視では1億2000万画素の超高感度カメラである。
それはさておき、今のHDTVの基準は1920×1080,8bit 4:2:2で構築される。
単純に計算すれば
約207万画素の全体に対して
RGBをコンポーネントY.Pr.Pb化すればそれぞれR,Bは半分で…
通常の配列でG2に対してR,Bは1です。カラーを直接入力しているのではありません。あくまでも撮像素子は光を電流に変える役割です。そこでこの一つ一つにカラーフィルタが貼られベイヤー配列されるわけです。
下記の図はベイヤー配列された大判CCDです。
まず感度上げるため、スキャニング速度を上げるためとか、また配列もハニカム型にしている物もあり、ソニーでは湾曲CMOSの開発、これは目の網膜と同じ構造ですね。
色んなカメラをあげて来ましたが、総てのメーカーにおいて色んな撮像素子が使われています。
次は4K.HDRについて…
続く




