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獣医師・宿南章の「愛犬の病気を治す進化犬学 リスクを防ぐ予防原則」

獣医師が 愛犬の飼い方を予防原則と進化生物学の立場から語ります。1960年代にドイツからはじまった予防的取組。アスベスト・狂牛病といった「遅い教訓」への対処概念でEU、WHO、日本の環境省取り組んでいます。また重要な進化医学の視点から解説します。

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本日は『犬の皮膚病とその症状(2)』についてのお話です。 . 🔻過去の記事はこちら🔻 @eterno_pet . こんにちは、獣医師の宿南章です。 本日もお付き合いください。 . . 5⃣膿皮症 膿皮症とは犬が本来持っている菌とも言われているブドウ球菌が大量に繁殖してしまい、炎症を起こす病気です。 始めの症状としてはかゆみや赤い発疹が見られます。 目の周りなど皮膚の柔らかい部分に多く出来始めますので、掻くことで症状が悪化しやすいのもこの皮膚病の特徴です。 体調不良やストレスなどで心身がまいっていると体の免疫力が低下し、従来であれば問題のない常在菌が異常に繁殖してしまいます。 6⃣皮膚糸状菌症(リングワーム) 犬小胞子菌などのカビに感染することで起こる皮膚炎です。 始めはフケや湿疹などが見られることもあり、症状が進むと円形状に脱毛状態が広がっていきます。 膿や水疱を伴うこともあります。 皮膚に限らず、毛や爪にまで感染するほど感染力が強いため、人間への二次感染にも注意が必要です。 特に10歳以下のお子様のいる家庭では深刻な病気を引き起こす原因となりますので、適切な治療とケアを行いましょう。 7⃣脂漏症 マラセチア真菌が原因で起こる皮膚炎です。 別名マラセチア皮膚炎などとも呼ばれています。 犬は健康な状態であれば、マラセチアが常在していても皮膚がトラブルに見舞われることはありませんが、アトピーなどの皮膚炎を伴っていたり、栄養の偏った食事、ストレスなどをため込んでいると体のバリア機能が低下して、マラセチア真菌が繁殖を始めます。 繁殖条件のそろった皮膚の重なる部分に症状が出るケースが多く、特に脇や指の間、股間部分などが赤くなったり、かゆくなったりすることがあります。 もともと寒冷地などの品種である犬の場合、他の犬よりも皮脂が多く出ると言うこともあり、感染が早く進行し、炎症の悪化を起こしやすいようです。 8⃣内分泌性皮膚疾患 内分泌組織であるホルモンが何らかの原因で異常に分泌されたり、分泌できないことが原因の病気です。 副腎ホルモンが普通より出過ぎてしまう副腎皮質機能亢進症や甲状腺ホルモンの分泌が減少してしまう甲状腺機能低下症をはじめ、性ホルモンが支障をきたすことで体の抵抗力が減ってしまい、皮膚にその症状が表れることがあります。 頭頂部や足先、しっぽなどの毛が抜けたり、白い湿疹ができたり、皮膚の状態が悪くなる、色が変わるなどの症状が見られますが、こうしたホルモンが原因する病気は皮膚に症状が限定されるわけではありません。 皮膚に出る症状は体内の器官が弱っている証拠です。 水を大量に飲むなど皮膚だけでなく他の異常も見られる場合には、内分泌性の病気を患っているケースも多く、放置してしまうと命にかかわることも少なくありません。 皮膚炎を伴い、変だな、いつもと様子が違うと気づいたならば、早めに治療を受けさせてあげましょう。 次回は『皮膚炎になった時の自宅ケア』についておはなしします👋 . . 🔻フォローお願いします🔻 獣医師配信!お役立ち情報 @eterno_pet お客様からのご投稿紹介 @eterno_voice . ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ◼️ショッピングサイト🛒 仔犬からシニア犬まで、各種療法食も取扱 「獣医師宿南章」で検索🔎 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー . #トイプードル #プードル #トイプー #チワワ #柴犬 #フレンチブルドッグ #ポメラニアン #ダックス #ダックスフンド #シーズー #パグ #コーギー #獣医 #獣医師 #犬の病気 #犬の健康 #犬 #ふわもこ部 #愛犬 #わんこ #いぬすたぐらむ #いぬ #獣医師宿南 #犬のいる暮らし #犬の皮膚病 #いぬら部 #いぬバカ部 #いぬのきもち #ドッグフード

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