娘が夏にビザを取得してアメリカ語学留学に行っていたのですが、後でどなたかに聞かれてもすぐ忘れそうなので備忘録を兼ねて。

 

↓前の記事はこちら。一定時間以上授業を受ける場合は留学ビザが必要なこと、大使館での面接やパスポート返却等について。。。

 

学校から発行されるI-20

前回の記事に、ビザ申請には学校の入学許可が出ていることが前提であることを書きました。

× 留学してみようかな→ビザ取っておく→どの学校にしようかな はできません。

○ 学校から入学許可が出てI-20が発行された→留学ビザを申請 という順番。

 

うちの娘は語学学校から入学許可を得たので、入試のようなものはありませんでした。

入学できる最少年齢が決まっているので、それと銀行残高証明による支払い可否の証明ができればI-20が発行されます。

大学等であれば当然入試に合格しないといけないのでもうひとつステップが増えますね。

 

I-20は複数取得できるか

原則、I-20は1人1個取得し、これをもってF-1ビザを申請します。ビザが1冊のパスポートにつき1個なので複数持っていても1個しか使えないのですが可能性としてはあるようです。

A大学とB大学に合格し、双方からI-20を発行してもらったような場合がこれにあたります。入学手続きや入金を確認してI-20を発行する学校もありますが、入学までに日が無くビザ申請を急ぐ必要がある場合には先に発行されることはあり得ます。(入金はしていなくても残高証明はあるので学校としては安心して発行してると思います。)

 

SEVIS

ビザ申請料金($185)について書いたときに「これだけでは終わらない」とも書いたとおり、ビザ申請以外にかかる費用があります。(こっちの方が高い!)

 

留学生はSEVISに必ず登録する必要があり、ひとりひとりIDを取得します。

順番としては最初に学校がI-20を発行するのですが、I-20にはSEVIS IDが記載されています。

このIDを取得したら、ビザ面接に行くまでの間にSEVIS費用を支払ってレシートをゲットしておく必要があります。

費用はなんと$350!

ビザは5年有効だし、4年制大学に行くならそんなもんかなって気もしますが、数か月語学留学する場合も同じ金額なのでコスパを考えたら「アメリカじゃなくても良かったんじゃないかな」とちらっと思いましたが。。。

 

黙って帰国

うちの娘はビザは自分で申請しましたが語学学校への入学は日本のエージェント経由にしたので、出発前に注意事項も教えてもらっていたのですが。。。私もこのことをまったく忘れてました。

I-20は学校に通っている間(I-20に終了日が記載されています)は有効なのですが、そのまま出国したら再発行が必要!

一時帰国(アメリカから出国)する前に学校の事務からI-20のTravel Endorsementセクションにサインをもらう必要がありました。

 

再発行

I-20が無効になっても、再発行すればビザは有効。

ただし、再発行は実際には新規発行なので、SEVIS IDは変更になります。つまり、SEVIS費用を再度支払う必要が!!!

これ、かなりショックだった~。

娘も私たちも気づけばよかったのですが、学校も大学等ではなく語学学校だからI-20持ってる留学生だらけの環境なのに友達とか先生とか、誰か気づいて声かけてほしかったな。。。

 

トランスファー

実は娘は、語学学校修了後に向こうで進学するか帰国するかを決めずにとりあえず渡米しました。

語学学校の期間後半になって進学しようかなと思い始めて出願したのですが併願先の学校からなかなか明確な連絡が来ないうちに帰国してしまいました。

本来であれば、進学先へI-20を移動させるトランスファーという手続きがあり、これをやってから帰国できていればよかったのです。

転入や進学の場合、双方の学校間でやりとりをしてもらい、I-20の発行機関を古い方の学校から新しい方の学校へ変更してもらいます(トランスファー)。その場合はSEVIS IDは変わらず、費用も発生しません。(あぁ、350ドル。。。)

 

ビザは無関係
結局、娘のI-20は進学先が新規発行し、そのIDでSEVIS費用を支払いました。
この部分は大使館は関与しないので、ビザは何も手続きしていません。
でも入国時に何かあったらこわいので、I-20とSEVISのレシートは印刷して常にパスポートと一緒に持たせるようにします。
もうすぐ渡米するので、万一何かあればご報告します(-人-)