2023/09/30

認知症と言う幻   ⑤ ごっこ遊び

今日の認知例

「塗り絵を配る日本兵」

「紙を食べる私さん」

「娘の名前を一日中シャウトする100歳」

 

前回、ハワイのコオロギの件のお話をすると言った。だが、勉強不足なので延期したい。霊夢(レム睡眠)の生物学のお話は非常に面白い。人間は、何はともあれ、何億年と言う昨日までネズミだった動物だ。もっと昔を言えば、シーラカンスなんかと一緒に海の中に居た魚だ。それが、脳みそ🧠量が増量し、前頭葉が発達し、猿が猿人になり、ホモ・サピエンスになり、「今目の前に無いもの」を語れる様になり、想像力を得るに連れ、ついには原爆を作るまでになってしまった。ついには、自分を育てた地球を滅ぼすところまで来てしまった。地球にして🌏見れば、「地球を大事に」なんて烏滸がましい話だ。

 

「いいかい?良く聞けよ?」

「例えばここに、〜があったとしよう。」

 

人は、こう言う形で話を切り出し、仮定の話をする。

「仮定の話なんてどうでもいい」と馬鹿にする人がいる。でもそれは、人間にしか出来ない所業なのだ。政治も銀行も、お札も、哲学も、言語も、全ては仮定の話、想像する事から始まっている。どうでもいい訳が無い。成功も失敗もここから始まっている。

 

「人間は想像する事は何でも実現する事が出来る。」

昔、僕はこのフレーズを大変気に入っていた。それこそが人間の特質だとも教えられた。でも、それは本当か?ならば、人間はいずれ滅びる事もまた正なのか?

 

認知症に戻る。

せっかくその想像力を得た人間が、寿命も延び、世の中に貢献して、今認知症になった。言い方は悪いが、一部の認知症では、今居る認知症のお年寄りは、想像力の過去を持つ空箱の状態だ。昔は、一緒くたに、「気が触れた」とでも呼ばれて、戦争以前なら、精神病院に入っていたかも知れない。昔なら認知症が認知されなかったとでも言おうか?

 

そこで思うのは、認知症のお年寄りの今までの素晴らしい業績である。

仕事なり、

子育てなり、

先生だった人も居て、

医者だった人も居る、

大学長の人も居る、

それだけのことをして、今は認知症になり、

その事実に対して葛藤が無い。

苦しみが無い。

症状によってはある人もいる。

ただただ、日々を過ごして、死を待っている。

いや失礼、待ってすら居ない。

 

ここで重要なのは、

前頭葉が無ければ、

生物は、

或いは植物は、

或いは我々を取り巻く世界は進化しないのか?

と言う事である。

何億年も前、魚が海を出て陸に上がったのは誰の意思なのだろうか?

と言う事である。

そして今、認知症で失われて行くお年寄りは、生物学的に見てどう説明がつくのだろうか?

と言う事である。

意思と想像がテーマだ。

 

つぎに行こう!

 

5.認知症に伴う様々な症状

ここまでは認知症の基本的な症状で、いずれもお聞きになったことがあるものが多いでしょう。しかし、認知症にはこれ以外の症状、一部認知症とは一見関係のないようにみえる特徴的な症状もあります。

 

ここから先、重要なので分解する。

 

5-1. 行動異常・人格変化

 一般に物忘れの症状で発症することが多い認知症ですが、前頭側頭型認知症というタイプの認知症は、行動異常・人格変化で発症することがしばしばあります。

この認知症では、初期には記銘力低下がそれほど目立たないことがある一方で,初期から

自発性低下,

感情鈍麻,

脱抑制などの、

人格変化や情緒障害がみられるのが特徴です。

 

具体的には、

それまできちょうめんに仕事をしていた人が休みがちになる,

下着が汚れたのに気にしなくなる,

自分や周囲に無関心になる,

周囲への配慮ができなくなる,

ふざけたり,人をこばかにしたような態度をとる,

ヒトの話を聞かずに的外れな答えをする,

 

などの変化で気づかれます。

 

また,

怒りやすくなるなどの易怒性や,

人のうちに勝手に上がりこむ,

万引きをするなどの脱抑制の症状もみられます。

 

進行とともに自発性が低下して、徐々に意欲が減退し、テレビなど今まで興味を持っていた物にも関心がなくなり、寝てばかりいるようになります。

 

 

いよいよ、僕が知りたいところにきたので、ここから気合いを入れていきたい。と言っても次回。ただ、この、

「認知症に伴う様々な症状」

と言う、「伴う」がどうも気になる。これこそが主症状ではないのかなとしつこく思う。まあいい。

 

次回へ

 

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