2023/08/16 水曜日

認知症と言う幻   ②認知症症状とは

 

それでは認知症と単なる年齢による物忘れの症状はどのように違うのでしょうか。

正常な物忘れの場合は、あとで思い出せるという特徴があります。認知症と正常の老化に伴う物忘れの違いのもう一つは、正常の老化では物忘れのみに症状が留まっており、時間が経過しても他の症状は出てきません。従って、何年かたっても症状がひどくならなければ、正常の老化に伴う物忘れと考えることができます。」

 

と言う事は、物忘れの症状だけに進行が止まればそれは認知症ではないと言うことか?

 

①道を忘れて家に帰れない。

②部屋を忘れて部屋に帰れない。

 

こうゆう人がこの施設には100人居たら10人以上はいるのではないか?いや、僕の立場で分かる人数を言ってるのだから、実際はもっといるに違い無い。多分この人達は、ほかの点では完全に健常者であるから、歩いて何処へでもいけるのだ。当然本人には「貴方は認知症です。」などと告知している事はないと思うのだがどうでしょう。もし告知した場合、今まで出来た事が出来なくなるのだから、その時点で患者は葛藤を露わにしないか?でもこの人達にそう言う葛藤は見られない。普通病気と言うのは、その病気の苦しみと本人が葛藤する者ではないか?ソンイエジェンの映画にあるじゃないか?「私の頭の中の消しゴム」だ。そこが知りたくて仕方ない。

 

③大声で人の名前を一日中叫ぶ。

④一日中、便秘薬を所望し、院内を徘徊する。

⑤人の部屋に入る。人の部屋の物を触る。人の部屋の物を盗む。人の部屋で寝る。

⑥誰彼構わず喧嘩🤜(僕もそうなのかしら?)

 

こうゆう症状の人がこの施設には溢れている。勿論僕の様に半身麻痺になり、そこから失語症を経て、認知症も起こしている老人も多いが、それは全体の3割ではないか

何せ、一見普通の人が多いのである。それが、僕の創作意欲と菩提心を書き立てる。一見普通の人と普通の人は、何が違うと言うのか?

 

 「これに対し認知症の多くは、物忘れなど認知機能低下や見当識障害(時間・場所・人などの状況を正しく認識する能力)からはじまりますが、進んでくると、症状は物忘れのみにとどまらず、他の認知機能も低下するようになってきます。」

 

表現方法の問題だと思うのだが、以前出来た如何なる事も、急激に出来なくなる事を認知症と言うのか?しかも、その事を本人に言わないかあるいは、本人に言っても信じない事を言うのか?

昔の日本の田舎では「頭がおかしい」と判断された者は、座敷牢に閉じ込められたと言う。誰が「頭がおかしい」と判断するのか?神か?

今の僕は実際問題、言い方を悪く言えば、施設に閉じ込められているのと一緒だ。ただこうしてiPadを持たされ、インターネットを閲覧し自分と他者とのインテリジェンスの差分をある程度確認出来ているから、そして聖天様、仏様を拝んでいるから、正常なのかなと恐る恐る生きている次第である。

 

「例えば判断力の低下、いつもと違うことが起きたときに対応できないなどの問題解決能力の障害や、計画をたててものを行うなどの実行機能が低下してきます。例えば、ガスをつけっぱなしにする、洗濯機の使い方を忘れる、などの日常生活上の問題が出てくるのです。」

 

実は、僕は、認知症と言う括りには否定的な人間である。この病気を克服する鍵は自己批判にあると見ている。僕も含め、人が健常者の時に、忙しくてほとんど出来なかった事だ。全部が全部そうでは無いだろう。でも認知症という未知の難病で一括りにするなら悲しい話だ。

それと僕は、それなら健常者の中にも認知症はいくらでも隠れていると思うのである。次回はその辺りを。

 

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