【撮影方法】お花を綺麗に撮ってみよう♪【マクロレンズ】 | 相良しゅーじの 『フォトグラファー日和』

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使用カメラ Nikon Z9、Z5Ⅱ、Zf
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こんばんは😄


今日は撮影方法のお話です。


これからの季節は、色んなお花が見られるので

「カメラでお花を綺麗に撮ってみたい」

そんな方も多いのでは?


ただ「綺麗」と言っても感性は人それぞれなので、

どれが良い、どれがダメというのは無いけど、

一般的に「これはキレイだね」と思える様な

写真が撮れたら嬉しいですよね?😊



今回は僕なりの「綺麗だな」と思う写真の撮り方を

簡単に書いてみようと思います😁


兎にも角にも、まずは作例を見てもらいましょう♪


【 乙女椿 (オトメツバキ) 】

Nikon Zf

TAMRON 90mm F2.8 Di Ⅲ MACRO VXD (F072)



使用したレンズは僕のオススメでもある、

タムロンの90mmマクロレンズ、通称タムキュー👇


いかがですか?

いわゆる「マクロ撮影」になります。

(超接写して撮る方法のことですね)


柔らかくも花の中央のピント部分は解像感があって、

前後のボケ感も自然でピンクの色と相まって、

滑らかな優しい雰囲気が出ていると思います😊


構図について少し書くと、

被写体の中心を左に寄せて、右側には少し暗めに

緑の葉の部分を入れています。


また、お花の真ん中から最初に開いている花びらを

少し画面から引いて見てもらえますか?

すると「円形」に見えるの分かりますかね?

この丸い感じを「画角の真ん中」ぐらいに配置して

画面内の全体バランスをとってみました。

よくある「日の丸構図」ってヤツですね。


◯◯構図ってよく聞くかもしれないけど、

実際の写真って、1枚の写真の中に複数の構図が

存在している場合が多いです。


ポイントとして、接写している弊害なんですが、

F値が低いと被写界深度がとにかく浅くなって

わずかなピント部分以外の写真全体がボケ過ぎて

よく分からん写真になりがち。


なので、小さな被写体を接写で撮る時は、

基本的にF値を絞りどこまでしっかり見せたいかを

明確にして撮影する意識が必要だと思います。


今回は、柔らかいボケも欲しかったので、

F値はf/6.3に留めて絞って撮影しています。

少しピントの幅(奥行き)を稼いでお花の中心部分は

解像させ、前後の花びらは少し柔らかく見せたくて

f/6.3って感じですね。


あた、マクロ撮影って楽しさと難しさが表裏一体で、

近いと被写体が大きくなる分、手ブレがシビア。

特に屋外に咲いてるお花は僅かな風で揺れるから、

シャッタースピードが遅いと更に難易度アップ(笑)


F値も絞るから、どうしても写真が暗くなりがち。

そういう時は諦めてISO感度を上げるか、後から

現像の際にシャドーや照度(明るさ)を持ち上げて

調整しましょう♪


ニコンZマウント(ミラーレス)の場合なんだけど

センターの特性なのか詳しいことはわからないけど、

経験上、気を付けないとハイライト部分の色が

動きにくいので、明るく撮ると後からの補正が

上手くいかないことがあります。

なので、基本的にいつも少し暗めに撮っておいて、

後から暗い部分を持ち上げてます。

(3分の1段〜3分の2段ほど暗く撮ることが多いです)

※逆にシャドーの階調性はかなり粘ります。


【オステオスペルマム】

僕の好きなお花です😊


今度は『俯瞰撮影』で撮ってみました。

僕がよく使う手法ですが、真上から撮るってヤツ。


この場合は、ド直球の「日の丸構図」ですね(笑)


白いお花は周りの暗さに合わせて明るめに撮ると

花びらがすぐ白飛びして後から取り返しつかないので

気を付けて撮る必要があります。


この場合、周りと合わせて色味が豊かな感じなので

重厚感を持たせて落ち着かせる方向で現像しました。


F値は、平面なので奥行きが少ない分、F値を少なく

してもイケるんですけど、重厚感を持たせるために

逆にF値をf/8まで絞って解像感を強く演出させて、

力強い1枚にしています。


こういうマクロ撮影(接写)って、構図決めや撮るコツ、

現像のやり方など、しくみを理解しておけば

難しい部分もあるけど、上手にコントロールして

撮ることが出来ると、普段何気なく見ているお花が

一段も二段も美しく感じる写真作品になりますよ😄


お花が好きな方であれば、マクロレンズが1本あると

写真が更に楽しくなること間違いなしです👍


僕はタムロンの90mmマクロレンズ

通称タムキューを昨年から愛用していますが、

買って良かったな〜って思います😁


元々はペットのハムスターを撮るために購入したけど

お花を撮る時に便利なことも知っていたので、

一石二鳥で、満足度がすごく高いですね😊


さらにこのタムキューは、スナップやポートレートも

こなせる守備範囲の広さもあるレンズだから、

一石二鳥どころじゃないですね(笑)


タムキュー、オススメですよ♪



と、いうわけで今回は簡単にですが、

「お花を綺麗に撮ってみよう」というお話でした♪



またね👋