初オケトーの感想 | 日向修二製作所

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日向修二のサークル、日向修二製作所のブログです。創作活動について書いていきます。

先日、王国民のらんたなさんと THE ORCHESTRA TOKYO という地下アイドルグループのライブに行ってきた。

僕自身は地下アイドルそのものが初めてで、ちょっと、いやかなりドキドキしていた。業界のお作法もわからなければ、どれくらいのテンションで望めば「恥ずかしくない」のかわからない。こんなくだらないことを考えているうちにライブ会場に到着した。先導するらんたなさんを見様見真似でなんとかドリンクチケットも手にした僕は、いよいよ会場に足を踏み入れた。


ステージでは前グループがパフォーマンスを行なっていた。対バン形式というやつだ。このライブはTHE ORCHESTRA TOKYOーーええい、面倒だ、この後は「オケトー」と呼称するーー以外のグループもステージパフォーマンスを行う。僕らの目当てはオケトーだけだったので、客席後方に陣取りながら、オケトーの時間になるまでゆったりと待っていた。


前グループのパフォーマンスが終わり、入れ替えの時間になった。らんたなさんはおもむろに上着を脱ぎ、オケトーTシャツをあらわにしたかと思うと、知り合いのオケトーファンに挨拶しつつ、客席後方部にあったカウンター的なところに荷物を置いていた。どうやら激しく動くらしい。


オケトーのメンバーが出てきて、いよいよパフォーマンスが始まった。正直、オケトーの曲をほとんど聴いたことのない僕だったが、四つ打ちのサウンドが心地よかった。らんたなさんは僕の隣で激しく揺れていた。


ステージパフォーマンスを通して思ったのは、とてもノリやすい曲が多かったということだ。対バン形式では、他グループのファンも見に来ているため、その人たちをなんとか自分のファンに取り込もうとしなければならない。キャッチーな選曲が多いのはそのためだろう。

そして、音作りに工夫が見て取れた。ライブハウスという環境下では、どうしても音響品質は低くならざるを得ない。アイドルたちの歌声も、マイクを通すことになれば、レコーディング音源とは違った響きになってしまうだろう。それを補うかのように、加工音声ーーいわゆるケロケロだーーのコーラスが入っていたりして、音質とは違った楽しみを提供できるような音作りを感じた。らんたなさんに後で聞いたところ、作詞作曲を手掛けるプロデューサーさんはバンドマンだそうで、なるほど、ライブハウス事情にも熟知していそうな運営さんだ。


何曲か聴いたが、明確に心に残っているのはDANCING MONSTER だ。曲も楽しいことはもちろん、サビの振りコピが楽しい。手を挙げて、指差して、ウォウウォウ、イェイイェイ。会場も盛り上がっていたように思う。

振りコピといえば、オケトーの現場は振りコピが多いように感じた。サビでみんなで盛り上がれるように作ってあるのだ。コロナ禍で声が出せないためにそうなっているのかもしれない。一箇所、いわゆるワイパーがあったのだが、ゆかりん現場ではミラーなのに対して、オケトー現場ではミラーではなかったので、ちょっとまごついてしまった。


僕は結局、なんとなくリズムにノッて楽しんだものの、ハジけきれずにステージパフォーマンスの部を終えることとなった。隣のらんたなさんは終始楽しそうだった。もっと曲を知っていればなぁ、と思って、家に帰ってからSpotifyで聴いた。マーメイドオーシャンいいね……


ステージパフォーマンスが終わると、いよいよ特典会である。まぁ、あれだ、要はチェキだ。アイドルと一緒にチェキを撮って、1分くらいおしゃべりができるという恐ろしい文明だ。チェキは11500円だ。

僕は、らんたなさんイチオシの「めいちゃん」と、本番中のダンスが目に止まった「のりぴ」と、気付くと目で追っていた「まいまい」とそれぞれ撮った。まいまいは入場時にもらったサインなしチェキ券だった(余談だが、僕は自分のを無くしてしまったのでらんたなさんがくれた)。


今まで、らんたなさんがめいちゃんに入れ込んでいるのを外から眺めていた。仕事終わりにライブに行ってチェキを撮ったり、場合によってはライブに間に合わないのにチェキだけ撮りに行ったり、チェキ列を最後までループしていたり、かなりの熱の入れようだった。勝手ながら、彼は大丈夫なんだろうか、

ライブに行けずにチェキだけ撮りに行くなんて、社会現象のビックリマンチョコみたいなもんじゃないか、などと勝手に思っていたのだが(大きなお世話)、僕もめいちゃんとのチェキというものを経験してわかったことがある。


めいちゃん、めっちゃかわいい。


一回で理解してしまった。これは通う。ループする。チェキだけ撮る。僕も既婚者じゃなければ即死だった。

なんだろう、目を見てちゃんと話してくれるのと、会話をちゃんとリードしてくれるのと、あと動き、動きがかわいい。静止画じゃ摂取できない栄養素がそこにはあった。

初回なので「らんたなさんと一緒に来ました」と言ったら、

めいちゃん「らんたな!? らんたなの友達なの? じゃあ他の女の国の人だ!」

と言われた。ごめん、『他の女』とは言ってなかったかもしれない。とにかく王国的なことは言っていた。

らんたなさんが王と呼称されていることはご存知なようで僕のチェキにも「しゅーじ王」と書いてくれていた。「いやいや、僕は王なんて器じゃないんで……」と、アホみたいにつまらないヲタク謙遜ムーブを僕がキメていると、

めいちゃん「王はね、つけておいた方がいいよ! かっこいいから!」

と全肯定してくれた。天使かな?


後で他のメンバーの列に並んでいる間に観察していたのだけど、らんたなさんとのチェキのときに、僕の名前を出していたようだった。一度聞いただけの名前をよく覚えているものだ。めいちゃんの適応力の高さに素直に驚く。きっと賢いのだろう、人気の高さの秘密はここにある気がした(事実、オケトーの中でチェキ列が一番長く、他3人はまとめて並ばせるのに対して、めいちゃんだけ単独列である)。


二人目は「まいまい」だった。ビジュアルが好みで、声も可愛らしくて好きだ。サインなし券だったのでお話はなかったんだけど、次の機会にはサインチェキでお話ししたい(この時点で沼に入り込んでいるのが見てとれる)。


三人目は「のりぴ」だった。本番中、ダンスがんばってるなぁ、と感じていた娘だ。フリをちゃんと腕先まで、指先までやっていたように思えて、好感が持てた。お話ししてみると、おしゃべり上手でフレンドリーに色んなことを話してくれた。ダンスのことを言ってみると、「ペース配分が最近わかってきた」「みんなも踊ってくれるからがんばれる」というようなことを話してくれた。ええ娘や……

こころなしか、のりぴと話している時間は長かったように感じた。らんたなさんに聞いてみると、体感、めいちゃんは短いらしい。並んでいる人数が多いのもあるんだろう。


まいまいものりぴも、前にYouTubeの動画を見たときに「この娘いいな……」と思っていて、実は覚えていなかったんだけど、後から見返したらそんな感じのツイートをしていた。自分の感覚は変わらないらしい。


となると、まだチェキを撮っていない「かのんちゃん」とも撮ってみたくなるのが人の性である。沼にハマる人の性である。次に行けた時は撮ってしまいましょう。


チェキ、というか地下アイドル?オケトー?の文明の怖いところは、なんとクレジットカードで支払うことができてしまう点である。そんなことある?湯水の如く使っちゃうじゃん、際限ないじゃん、限度額いっぱいまで行っちゃうよ……(そんなことはない、と思いたい)


つらつらと書いてきたけど、オケトー、曲が強いので少しでも興味ある人は是非行ってみてください。Spotifyで聴けるので曲だけでも聴いてみてください。オケトーはいいぞ。最近、べり〜ぎゅっとめいちゃんですという、脳みそ溶ける歌が出たので聴いてください。雰囲気はあれだ、王国国家。


もっと黒い感想もあるんだけど、それは記録に残らないTwitterスペースとかで話します。


以上!