市立枚方宿鍵屋資料館の正面玄関
今日は早速「遠足(とおあし)観察ラン京街道枚方宿編」の続きであるd(^O^)b
枚方宿は淀川に船乗り場があって、江戸時代、伏見と大阪八軒屋間で運行されていた三十石舟の中継地であった・・・。
枚方宿が、特にユニークだったのは、この三十石舟が近づくと、小さな手漕ぎ舟が近づいて「寿司くらんわんかい!」「ごんぼ汁くらわんかい!」と、飲食物を売ってたことである。
「くらわんか舟」については、こちらを参照→くらわんか舟
今でも、京都嵐山の保津川下りでは、終点の嵐山に観光客を乗せた船が着くと、小さな「煮売茶舟」が近づいて来て、ちょっとした飲食物を売っている。
そのイメージであるが、特徴的なのは、その売り言葉である・・・。
「くらんわんか」とは河内弁の「食え」って~意味らしいのだが、随分乱暴な口調である・・・。
しかし、よくよく調べてみると、あえて、乱暴な口調が旅人に受けて、むしろその売り手と買い手の軽妙なやりとりこそ、人気の元であり、枚方宿が有名になった節がある、ようだった。
さらに調べてみると、古来、魔や邪を退散させる意味で、乱暴な言葉をあえて使うコトあったらしい。
とすると、枚方のくらわんか舟の船頭は、旅人に憑いた魔や障を払い「旅人の安全を祈願する」という意味を込めて・・・。
あえて、乱暴な口調で声を掛けていた・・・て~説が、あるらしいのだ。
「ごんぼ汁くらわんか!」
「船頭さん一杯おくれ!」
「へ!お~きに、ほな銭ださんかい、われ~!」
「乱暴やな・・・ははは、なんやこの汁ぬるいな~」
「あほぬかせ!おまえらがここに来るのが遅いさけ~、汁が冷えたんじゃ!われ~!ぐずぐず抜かすな~」
「あ、船頭さん、こっちは鯖すしをひとつくれだがや」
「ほ~あんた、三河から来たんかい!田舎もんには、この鯖すしは美味すぎて、びっくりするで、ほら」
「・・・なんや、この鯖すし、ちっとも、うもないだがや」
「ナニ抜かしてけつかんねん!田舎もん!美味いとこは、わしらが先に喰て、その残りもんや、さっさと喰て、皿返さんかい!われ~!」
等々、資料館で流れていた「くらわんか舟」の再現会話を聞いて、想像で書いてみたが、そんなやりとりがあって、舟の中は笑いにつつまれていたものと、想像される。
鍵屋資料館「くらわんか舟再現模型」
旅人達も、彼らの乱暴な物言いが、この地方独自の方言であり、あえて「旅人の無事を祈って使われていた」ことを、知ってたのかも知れね~な~・・・。
このくらわんか舟の船頭と旅人との軽妙なやりとりが、この枚方宿の名物になって、いたのだろうと思ったのであった・・・。
枚方宿は、残念ながら、当時の街道風景の面影はあまり残ってなかったが、この鍵屋資料館が、当時の船宿、三十石舟、くらわんか舟等々の貴重な「記憶遺産」を、大切に保存してくれてたわけや。
よって、今回枚方宿を訪ねてみてわかったのは、枚方宿の事を知りたければ、この鍵屋資料館だけは、ぜって~に訪問すべきことを、お薦めする・・・。
って~ことで、今回の「遠足(とおあし)観察ランー枚方宿編」のご報告を締めくくりたいと思いま・・・す。
え?「思わせぶりに、大事なミッションって言ってた件はどうした?」・・・ってか^^;
ははは、確かに・・・その件を書き忘れるとこやった・・・。
実はみゆきに「枚方宿」観察ランの件を相談した時、みゆきから枚方宿には「くらわんこ」って~犬の船頭が、いまだにくらわんか舟を、漕いでるらしい・・・その「くらわんこ」を是非捕獲したい!
って~ミッションを告げられたのであった・・・d(^O^)b
で、鍵屋資料館で、その「くらわんこ」を発見し、捕獲してきたのである・・・。
それが、このふんどしを巻いた「くらわんこ」である・・・^^;↓
「くらわんこ」を連れて帰ったみゆきは、早速「くらわんこ舟(さっぷ:ボードを櫂で漕ぐ乗り物)」を作り、売り物の料理を仕入れ、くわらんこに「くらわんか舟」をやらせたのであった・・・。
勿論、最初は、これまで通り「寿司くらわんか~!」って~やってたのだが・・・。
たちまち、うちの古株たちから「口調が乱暴すぎる!もっと上品にやれ!ここは京都や!京阪で枚方に帰すぞ!」(こいつらの方がよっぽど口が悪いと思ふけど^^;)
って~散々非難され、ちょっとしょげてたが・・・。
反省したらしく、今朝になって、「寿司ど~どすか♪ごんぼ汁ど~どすか~♪」
って~やっていた・・・。ははは、さすが生粋の商売人や、身替わりがはえ~!これなら、うちでもやって行けそうや・・・d(^O^)b
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