こんにちは。
今日は、言語・常識対策の9回目、最終回として、⑨「属性」について、扱います。
下の絵を見て下さい。
問題としては、
「縦でも同じ仲間に、横でも同じ仲間になるようにするためには、真ん中の四角には何が入りますか?下から選んで、選んだものについている記号を書いて下さい。」
という問題になります。
お子さんへはまず、
「縦は何の仲間かな?」
と尋ねたり、誘導したりしましょう。
次に、
「横は何の仲間かな?」
と同様に尋ねます。
最後の
「両方の仲間になるのはどれ?」
と尋ねることで、答えを導き出します。
縦と横で何かしらの共通の性質・特徴を捉え、カテゴライズし、共通するものを探していくことになります。
共通の性質・特徴の例としては、
・動物、生き物のの分類(哺乳類や昆虫かなど)
・道具の使う場所、目的、役割(料理をする道具、食事をするときに道具など)
・物がある場所や、生き物が住んでいる場所(海に住む生き物など)
・文字表記の仕方(カタカナで表記するかなど)
・季節、時期(行事の時期や植物の季節など)
などがあります。
この問題も本質は非常に高度のもので、「異なるものであっても、1つの性質・特徴に注目すると、同じものになる。」という数学的な概念が本質になります。
先日紹介しました
知育-数量・比較対策9
と同じですね。
これを判断するために、
・対象となっているものは何か
・どのような特徴、性質をもっているか
といった「常識」が必要となっているため、「言語・常識対策」にカテゴライズしましたが、上記のような「性質・特徴に注目して、同じものにグループ分けする。」というところを主眼に置くと、「推理・思考対策」にカテゴライズしてもよいかもしれない問題になります。
「異なるものであっても、1つの性質・特徴に注目すると、同じものになる。」というのが完璧にできるようになったら、第一線の数学者として活躍できることになってしまうという代物なのですから、その入り口を小さなお子さんがチャレンジしていると思うと、それだけで感動ものです
このように、幼いお子さんたちにとっては、そもそも難しいことに取り組んでいますので、この認識の下、説明などをするようにしてください。
上手くできない場合も焦らず、怒らず、粘り強く、なぞなぞ、クイズ感覚で取り組んでほしいです。
そうすれば、思ったようにいかない場合でも、イライラを軽減して取り組めると思います。