前回からの続きですー
四ヶ月近く続けて毎週金曜日に大会を開催し
毎週土曜日のESPN Deportesのプライムタイム（ゴールデン）で録画中継するという
MMA史上誰もやらなかったフォーマットを遂行し
大きな問題は何一つなくシーズン１を終えたベラトール
そんなベラトールが狙っている理想のビジネスモデルは
昔ESPNでやっていた「Friday Night Boxing」なんです
そうです、現ベラトールCEOのビョン・レブニーが手掛けていた番組です
まず毎週決まった時間に番組をオンエアする
これってドラマとかバラエティならあったりマエなんですよね
メジャー・スポーツでもよくみられます
「Monday Night Football」なんてその典型です
フットボールのシーズン中は、月曜日の夜、決まった時間にNFLの試合がみれる
ベラトールが生中継でなかったのが残念ですが
現在進行形のトーナメントやリーグ戦を、毎週決まった時間にオンエアする
これをやったMMAプロモーションは今までになかったんです
毎週木曜日の「TUF(The Ultimate Fighter)」はリアリティ番組ですし
もう２年前になりますが、FOX Sports NetでやっていたIFLや
ION Televisionでやっていたボードッグファイトも
毎週試合は流してはいましたが、一体いつやったんだかわからない試合を
ただ垂れ流しにしているだけ、といった印象は否めませんでした
だからベラトールのやったことは
米MMAとTVの観点からしたら、かなり革命的なことなことだったんです
さて、ベラトールは、本当にシーズン２をやるのだろうか
そして一部で流れている噂通りESPN 2に「格上げ」されるのだろうか
すでにシーズン２のトーナメントに参戦が決定している選手の元には
「シーズン２がスタートするのは９月の終わりか１０月の初め」
そして参戦のオファーが入っていて、条件で合意した選手には
「シーズン２の契約書がでるのは今月末」という連絡がベラトールからはいっている
という事は、現時点では公式発表できる段階まではきていない
そう解釈してもいいんだとは思いますが.....
そんなベラトールというプロモーションを語るときに
忘れてはならないキーワードがあるんです
ALI ACTというアメリカの法律です
正確にはMuhammad Ali Boxing Reform Actというんですが
これは１９９６年にできた法律なんです
プロ・ボクシングの世界での選手の契約について
競技としての公平性と選手の人権を守るために作られたものなんですが
この法律で定められた多くの規定のひとつに、大会を主催するプロモーター側の人間が
選手の契約を管理する選手のマネージメント業務を同じ大会で行ってはならない
と明記してある項目があります
つまり大会のプロモーターをやりながら
自分のマネージメントしている選手をその自分の大会にブッキングしてはならない
そういう事なんです
この法律は、果たしてボクシングの世界にだけ課すもので
MMAの世界には全く関係のない事なのか
この答えを明確にだしてくれたのが
何を隠そう、このベラトールというプロモーションなんです
続く＞＞