1月22日(月)日田市不登校適応教室やまびこ学級の人権講演会にて講師を務めました。
ありがたいことに2回目のご依頼です。(前回の記事はこちら
 

やまびこ学級とは、学校に行きたくても行けない児童生徒の「居場所」を保障しながら、学習支援や様々な体験活動を通して自立心や社会性を育み、一人ひとりがめざす姿の実現に向けての支援を行う学級(日田市HPより引用)のこと。
 

今回は「ゲームで学ぶコミュニケーション」をテーマに、90分の講演を行いました。
小学校高学年2名、中学生3名、教職員5名が参加。


まず、自己紹介代わりに小学6年生の時に9か月かけて作った「福岡市大すごろく」を紹介しました。細かいマスやもらえるカードについても質問があり、興味を持ってくれているようでした。
 

ゲーム体験の時間では、砂時計を使った石取りゲーム「Amen -アメン-」(オリジナル)、世界に散らばる宝石を集める協力ゲーム「さくらの大冒険」(つみきや・ゲームデザイン担当)、フランス生まれの84枚のイラストを使ったカードゲーム「ディクシット」の3つのゲームをプレイしました。










 

テーブルを囲んでボードゲームで遊ぶことで、確実に場の雰囲気が和らいだと感じました。人と人を繋ぐボードゲームの力を再発見した瞬間。コミュニケーションツールとしての可能性は計り知れない、そう強く感じました。ボードゲームを好きでい続けられて良かったです。
 

最後に、僕の不登校経験や高校中退の時の話や、今振り返って思うことなどを話しました。
 

大人になって社会に出ると、不登校なんて本当に大した問題ではないんですよね。誰も気にしませんし、話題にも上がりません。大事なのはその人がどういう人柄か、どんな資質を持っているか、それだけです。だから、今、学校へ行けない、行きたくないと思っている人も全然気にする必要はないんですよね。大丈夫です。


僕から言えることは、何か好きなことがあったらどんどんのめり込んで、チャレンジしていってほしいということです。「学校に行かなかった分、自分はこれを頑張った」そう言えるものが一つでもあれば、それで良いんじゃないかと思います。
 

感想には「好きなことはあんまりわかってないけど、やりたいことをやろうと思う」「将来不安だったけど、”不安でも大丈夫”という言葉に感動した。安心できて、すごく自信がついた」「自分の好きなことをやって、マイナスな気持ちをプラスにしようと思った」と書いてくれた子もいて、僕の話も少しは役に立てたのかなと思えました。
 

一概に「不登校」と言っても、理由は十人十色。あくまで僕の場合の話であり、当てはまらない、響かないという子もいて当然で、それでこそ健全な状態です。そんな中、救われる子、勇気を持てる子が一人でもいたのなら、これほど嬉しいことはありません。