菊の舞台に遅れてきた大物
オペラシチー
馬名の意味:父名の一部+冠名
募集概要
募集クラブ:友駿HC
募集総額:無料提供
募集口数:10000口
預託厩舎:(栗東)佐々木 晶三
馬データ
性別:牡
生年:2001年4月16日生まれ
毛色:鹿毛
生産:北光牧場
血統
父:オペラハウス
母:シャルムマイヤー
母父:ブレイヴエストローマン
兄弟:目立った活躍馬無し
出資理由
当時友駿で出資を申し込んだ際に特典としてこの馬の一口が無料提供された。
競争成績
戦績:14戦5勝(5-0-3-6)
05.目黒記念(GⅡ)1着
04.菊花賞(GⅠ)3着
05.日経賞(GⅡ)3着
05.御堂筋S(1600万下)1着
賞金:1億7226万5000円
主戦:佐藤哲三
詳細
3歳の2月小倉新馬から無傷の3連勝で夏の上り馬として一躍クラシック候補へと躍り出る。
4戦目で初重賞、古馬挑戦となった朝日CC(GⅢ)では2番人気に支持されるも7着に敗退。
だが血統的に長距離向きな事もあり素質を疑わない陣営は菊花賞(GⅠ)へと向かう。
そこにはハーツクライ、スズカマンボ、コスモバルク、デルタブルース、カンパニー、ホウキパウェーブなど競合が駒を進めていた。
前走で負けていたこともありオペラシチーは6番人気。
そこで長距離適正を高く感じさせる走りで後方から早めに動いていく競馬を見せてコスモバルクとの激しい3着争いを制す。
勝ったデルタブルースとは0.3秒差の僅差まで迫った。
その後は休養し古馬になって自己条件の御堂筋S(1600万下)をきっちり勝ち、日経賞(GⅡ)、メトロポリタンS(OP)を共に3着。
そして目黒記念(GⅡ)では再び勝負根性を発揮し初重賞制覇を飾る。
しかしその後は重賞で人気を集める思うような結果を出す事が出来ず5歳に骨折が判明。
ダイヤモンドS(GⅢ)10着が最後の出走となった。
感想
まず一口馬主の右も左も分からないまま初勝利、重賞挑戦、GⅠ出走、そして重賞勝利と、あまりにあっさりと結果が出てしまったため正直ゲーム感覚が抜けないような状態でした。
後々、一口を何年も続けていくとこの馬がいかに凄い馬であったかという事が身に染みる思いです。
無料提供の馬で馬代金、維持費、保険料など何一つ払っていないため出資馬かという論争は当時仲間内では言われていたものの、紛れも無く愛すべき愛馬でした。
まあ、今考えると確かに出資馬という表現は違うかなって思ったりもしていますが…。
でも自分にとって何のリスクも無い馬がGⅠの舞台や勝利の美酒を教えてくれて配当をくれていたと考えると、この馬以上に一口馬主孝行の馬はいないのではないかと考えたりします。
ただ2021年3月2日に死亡していたとの事を知り、この馬の過去のレースを見ながら再度感謝と共にご冥福をお祈りしたいと思います。
※本文については個人的主観や妄想が含まれていますのでご了承下さい。
最終更新日:2024.04.04