高校時代、澁澤龍彦先生を知り、私淑した。
勿論、一度もお会いしたことはない。
澁澤先生が夢野久作を評した文章に、「政治を語るのは田舎者だ」という一文に深く感動したので、ボクのブログでも政治を語ることは避けてきた。
夢野久作は、日本で最初の右翼結社「玄洋社」を頭山満とともに結成した杉山茂丸の息子なので、折に触れて政治的な発言をしている。
澁澤先生はそれが気に入らずに、文学者としての矜持をつい言葉にしたのだと思う。
彼は今度の新一万円札のモデル、澁澤栄一の一族に連なる。
で、本題というか、今日のボクは酔っているので毒を吐く。
日本のマスコミのいい加減さというか、忖度に対してだ。
フランスの総選挙でルペン率いる「国民連合」は右翼とか極右と言いう。
外国だとそう言いながら、日本の場合は右翼や極右を「保守」と言って大衆を欺く。
保守と「右翼」や「極右」は全く別物だ。
保守はデモクラシーを是とするが、右翼や極右はデモクラシーを嫌う。
正反対を「左翼」とか「極左」と言っているけど、この二つ(「極左」や「極右」)は全く同じもの。
目指す社会構造は全く一緒だ。
違いや異論を認めない。誰もが同じ思想でリーダー(独裁者)に忠誠を誓うように教育される。
彼らの言う国家とは、絶対的な独裁者が支配する国を指し、愛国心とは「独裁者を愛する」ことをいう。
そいいう社会に住みたいのなら右翼や左翼に投票すればいい。
国家があるから個人があるというのが右翼なら、大衆を指導するのが前衛党たる「共産党の役目だ」と上から目線で述べたのがレーニンの「国家論」。
ヒトラーのナチドイツとスターリンのソ連社会が双子の関係だったのはそいういことだ。
ついでに言えば、「中国共産党」と名乗っているので、中国を左翼の国だと思っている人が多いみたいだが。とんでもない「極右」の周近平が独裁している「極右国家」だ。
右翼や左翼が実権を握った時、社会がどうなるか、極右国家の習近平中国を見ればよく分かる。
ま、リベラル(保守)を左翼と言ってるネトウヨがが増えたので期待はしないが、じゃあ~リベラルを標榜しているUSの民主党は左翼なのか~?(笑)
で、ネトウヨは左翼のはずの(現政権はリベラルの民主党)USとの軍事同盟を強固にすべきだといって大騒ぎする。
全く、馬鹿を相手にするのは疲れる。