Dakota Moon・・・黒人CSN&Y | 洋楽と脳の不思議ワールド

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マイナーな60年代ビートミュージック。駄洒落小話。写真と読書感想がメインのブログです。

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アン・マーグレットやホール&オーツと一緒にBO250円コーナーで見つけたジャケ買いの1枚。
ごらんのような黒人4人組みだが、なんと白人音楽を演っているのだ。
プレスリー以来黒人音楽をお手本にして発展してきたのがロックの歴史のはずで、こんなケースは初めて(勿論個人的知識の範囲内です)、驚いてしまった。
白人音楽とボクが言うのは、ビーチボーズやママス・アンド・パパスやCSN&Yのようなロックのことで、ビートよりもメロディやコーラスワークに重点を置いた音楽のこと。
彼らのコーラスと黒人のドゥ-ワップのコーラスでは明らかに違う。
早い話、ウェストコースト・サウンドと称されている音楽のことだと思ってもらえればいい。
(個人的見解なので異論もあると思うが)
で、このダコタ・ムーンというバンドだが、ウェスト・コースト系のアコギ・サウンド。
黒人特有のブルージーな声を排した、透明感のあるヴォイスで美しいコーラスを聞かせてくれる。
今の時代にCSN&Yが蘇ったような音楽なのだ。
5曲目の Won't Be Alone Tonight なんて、再結成CSN&Yの新曲だと紹介されてもちっとも違和感がない。
すっかり気に入ってしまった。
ウェストコースト出身で、98年のデヴューアルバムがこの同名アルバムなんだそうだ。
4人のうち3人がかわるがわるにリードをとっていて、こんなところもCSN&Yを彷彿させる。
試聴できるのは、2曲目の A Promise I Make という曲。
ギターの Ty Taylor という人がリードを取っている(この人が一応メインヴォーカリストのようだ)。


13曲収められていて、どの曲も聴き応え十分。
90年代に登場したバンドは素晴らしいバンドが多いというのが目下の感想。
当分の間、この時代の音楽探索が続きそうだ。