「闘想家」“Show”大谷泰顕の『世の中バカなのよ』(回文) -6ページ目

Step.61 謎の猪木の笑顔写真――その理由とは?

ここを訪れし皆様
お疲れ様です。

さて今回は、この
「IGFの会場は写真撮影OK! 5・5大阪大会の改善点を挙げてみる」
に関する見解を書き記していきます。

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まず思うのは、この方は、
自分を遥かに凌ぐIGF愛に溢れているなー、ということ。
だって勝手に使命感を持って、
「仕事」でもないのに「提言」を申し出たわけだから。

実際、下記の3点に関して…

◆動画撮影は禁止! 写真撮影はOK!
◆小川選手決勝欠場発表のタイミング
◆G1大阪優勝者へのプレゼンター

これについては、次回大会で改善されるかはわからないものの、
もしかしたら単にIGFがそこを重要視していないだけかもしれない。

ただ、「観る側」の立場にいる方が勝手に使命感を持ちつつ、
こうして「提言」を申し述べてしまったからには、
納得がいくまで言い続けてもらうしかないだろうと思う。

……と、ここまでは前置き。
ここからは4点目の改善点についての見解を述べていきます!

◆来場者特典パンフレット

これは自分が作ったものなのだけれど、
まず注視してほしいのは、
今回の大阪大会『GENOME33』
(5月5日、大阪府立体育会館)が、
『INOKI GENOME FIGHT 3(IGF3)』
(4月11日、両国国技館)から僅か3週間という
IGFにとっては非常に短期間のサイクルで開催されたこと。
この前提を頭に入れてもらいたい。

事実、『GENOME-1』の開催がまとまって、
キチンとそれを公にしたのが4月18日だったことを思えば、
優勝者への独自のトロフィーが間に合わなかったのかもしれないし、
いかにドタバタの中で決まったのかが想像できるというもの。

それと、もし手元に『GENOME33』のパンフレットがある方がいたら、
御自身の目で確認してほしいのだけれど、
本来であれば対戦カードが書かれたページがあるのに、
今回は〆切までに何も決まらず、
選手の顔がズラリと並べられるだけになっているのがわかる。

さらに見てもらうと、そのページの下部には、
「※これは4月21日時点での参戦予定選手です」
との表記があるのが確認できると思う。

王ちゃん

これはつまり、それ以降の情報は
一切入っていないよー、という意味。

本音を言えば『IGF3』から僅か10日で
次の大会のパンフレットを作る、というのは、
非常にリスキーなもの。

実を言うと、この〆切を耳にしてから、
自分は『IGF3』の開催前からずーーっと、
以下のことを考えておりました。

「4月21日の〆切に間に合わせるには
どうすれば最短コースを取れるのか……」。

過去にも何度かこれに近い状況は
あったような気もするけれど、
今回もその時と同様、時間的に厳しい中での
制作を迫られることがわかっていたから。

通常であれば、最初に出た対戦カードに沿って、
選手に話を聞いたりもするのでしょうが、
先にも触れた通り、今回はそれが決まっていなかったため、
IGF側との話し合いの結果、“新・過激な仕掛け人”として、
サイモン猪木インタビューを掲載
(『IGF3』から2日後の4月13日に収録)。

そういう意味では「生モノ」的な要素満載と
いえるのがIGFなのかもしれません。

あ、ここで断っておくと、
今回もパンフレット上ではアントニオ猪木インタビューが
平然と掲載されているように見えるものの、
国会と外交を含め、常に日程が詰まっている、
猪木議員に時間を割いてもらうのは、
なかなか高いハードルとなっています
(※結果的に今回は、〆切4日前の4月17日に収録)。

実際、自分の経験上では過去に1度だけ、
『GENOME29』(2013年10月26日、TDCホール)では、
猪木インタビューのないパンフレットを作ったこともあります。

何が言いたいのかと言えば、
これは最近、全日本プロレスの諏訪魔選手が
この『東スポ』誌上で言っていた通り、
「言っていることがコロコロ変わる」のが
IGFらしさのひとつでもあるため、
そこにどこまで対応しながら付き合うのか。

常に〆切(時間)との勝負を迫られるのが
「仕事」なのだとしても、
IGF絡みの「仕事」の場合はその割合が尋常ではない、
ということを皮膚感覚で受け止めながら
ここまで関わってきた歴史があります。

果たして、そういった状況がある中でいよいよ本題!
「政治は国民に、IGFはファンに媚びるな!」。
『GENOME33』パンフレットの猪木インタビューのタイトルです。

その上には
「アントニオ猪木、まさかのプロレス引退宣言!?」
といった文字も踊っています。
にも拘らず、当の猪木さんは大笑いしている。
いったいこのタイトルと写真とのアンバランスさはなんだ???

猪木

これに関しては、
「IGFの会場は写真撮影OK! 5・5大阪大会の改善点を挙げてみる」
の「提言」にあるように、
「『ファンに媚びるな!』って大笑いしながら言ってたら
猪木さんでも説得力なくなります」との指摘もその通り一理はある。

いや、これね、自分なりの“言い訳”をしてしまうと、
確かに今回は内容がかなりシリアスなものだったでしょう。

こっちが全日本の件を振ったら、猪木さんは
「もしそうなったら俺は(IGFを)ヤメる」とまで言い切ったわけだから。

しかも、他にもいくつか辛辣な発言があって、
「どうしたもんかな、これは……」と思わず考えたりもしながら、
実はそこまで深く考えていられるような
時間的な余裕がなかったのも正直なところ。

そういう意味で言えば、今回のパンフレットは
永久保存版的なものかもしれないし、
未確認の方は、できれば現物を手に入れて確認してほしいとも思う。

とはいえ文字面だけではなく、現場の空気感を言えば、
その時の猪木さんの表情や雰囲気の“凄み”といったら、
それはそれはもう全身からオーラが出まくっていたのもまた事実!!

だからこそ、思わず自分は
これ(Step.60 あらためて「猪木とは何か?」を考えてみた)
を書いてしまったのだけれど……。

それでも、あえて言わせてもらえば、
自分はこれまで、それなりに濃い時間を
猪木さんとは過ごさせてもらってきた自負はあるので、
いくら猪木さんが強い口調で言葉を発しても、
そういった物言いの裏や裏の裏に何があって、
本当はどういう意図が隠されているのか。

言わんとしていることはほぼ把握できる自信は持っている。
そのくらいの気構えがなければ、
アントニオ猪木&その周辺に
出入りすることなんてできないと思っているから。

ただ、それは一部で言われているような、
単に拗ねているだけ、なんて安直な話なわけがない。

そういう単一的な話ではないと思わないと、
本質なんて全く見えてこないと思うなー。

もっともっと全身全霊を込めて、
情報収集しながら想像力をフル回転させないと。

だから猪木さんと付き合うには、
それに見合うだけの想像力や覚悟が必要になる
とも身勝手ながら思っているわけだから。

なにせアントニオ猪木ってのは、
歴史上の人物なわけでしょ?

大げさに思うかもしれないけれど、
要は、いつか当たり前のように教科書に掲載されて、
歴史の授業で「イラクでの人質解放は何年か答えよ」
なーんてテストに出題されたり、
そのうち大河ドラマや朝ドラの主人公として
扱われることだってあるかもしれない。

ま、そうなるかは別にしても、それ相応の命がけ感を持って
真摯に「猪木とは何か?」に対して向き合わなかったら、
“肝(きも)”の部分には一生辿り着けないと思うんだよなー。

当然それだからこそ、あらゆる見方が許容されていいと思うから、
どう語ってもらってもいいとは思うんだけどね(笑)。

猪木2

もちろん自分としては、なるべく猪木の持つ、
諸々の奥深さをインタビュー中やその他の媒体でも伝えたいとは
常日頃から思っているのだけれど、
いかんせん、猪木さんの言葉には発信力がありすぎるものだから、
どうやってもその文字が一人歩きをして、
思わぬ誤解を生んでしまうのは避けられなくなったりもします。

その一方で、猪木さんの言っている言葉を、
極力そのまま届けたいとの思いも強いんだなー。

結果としてそんな交錯した思いが今回の誌面になったのだけれど、
言ってしまえば今回は、せめて写真くらいは笑っていないと、
内容がシリアスな分、シャレにならないよなーと。
そんな思いがあの記事になった、という話だと思ってもらえれば。

ともあれ、全ては水面下ではなく、
表に出たもので判断されていくのが「仕事」。

なので、こうした舞台裏の一端を明かさなくとも
充分、物事が伝わっていくように、
今後はより一層努力をしていかないとダメでしょうね。

となれば、次回『GENOME34』(6月27日、愛知県体育館)こそは、
そうなるように、さらなる精進を重ねるのみ。
乞うご期待!?

2015年5月12日      “Show”大谷泰顕
(考えたら今日は、新生UWFの旗揚げ記念日だったね)

追記

あ、どっかの大編集長に関する見解は、
また別の機会にあらためて書きます。
ただ、断っておくと、日本には「一事が万事」との言葉が存在します。
さらに言えば、物事にはすべからく「一流」から「五流」が存在する中で、
舐めてやっている「五流」の「仕事」は
「五流」の結果しか付いては来ないもの。
「五流」は「五流」を呼ぶ。
要は、「一流」を志す気合いが全く(「観る側」に伝わら)ないのであれば、
少なくともShow大谷の視界に入らない場所でやってくれ。
そのくらいの礼儀だけはわきまえておかないと、
こっちは許しても、必ずどこかで神様(お天道様)は観ているよと。
そんな思いだけは強く表明しておきまーす。




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【関連項目→凄玉(すごだま)

【関連項目→切り札

【関連項目→仕事とはなにか?〈前編〉

【関連項目→仕事とはなにか?〈後編〉


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