施主、喪主。もしもの時は喧嘩だけはしないでねという話。 | 光明庵 戸田照徳

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真言宗 観音寺 執事
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武道をたしなみます。

喪主と施主
家族、主にお爺ちゃんが亡くなった時。
施主、役を悩まれる方もおられるかと思います。
昔なら家督を継ぐお子さんが施主で喪主、若ければお婆ちゃんが施主もありました。
相続の関係もあり、苗字、家、墓を継ぐ人が喪主、経済力のある他の家族がとりあえず葬儀、お布施と費用を出した場合施主と分ける場合もあります。
普段はみんなで協力しあい葬儀を上げるので儀式の中心となり葬儀を仕切る(組内制度のあるところは組内で仕切る場合もあるります)墓守または家督を継ぐ方が施主となることが多いです。
次男、長女がなる場合もあります。
どちらにしてもみんなで心のこもった良い見送りが出来たら何よりでございます。
余談ですが、しばらく前、家族で世話になっていた理容室💈のおばあちゃんが亡くなり、葬儀に行った晩、おばあちゃんが私の夢に出て、「兄弟喧嘩してるから止めて」とお願いして来るのです。で、当時近所でしたのでお伝えすると、「なんでわかったの?」と驚き、おばあちゃんが全て見ていたことに気づいて喧嘩をやめたそうです。
そんな事もあり、我が家の父の時は家督を継ぐ兄に資産(と言っても管理の大変な田舎の古い家土地のみと葬儀の布施)と家督、墓は全て兄に引き継いで貰い、兄も受けてくれたので喧嘩一つなく見送りをすることが出来ました。
葬儀の時は、みんなで無理しないよう協力し合えるかどうか、また文句を大人になり言わず、リアルな意見の話し合いを腹を割って出来るかというのも一つのテーマかと、この下座の僧侶は思うのです。
全ての人が生死の一大事を乗り越えますように。
合掌