最終日 | 奈良 聖林寺ものがたり

奈良 聖林寺ものがたり

奈良の聖林寺 国宝十一面観音立像の光について
四十年来光背(光)の研究をしています。

沢山の出会いがあり、ひとつひとつを記録できないほどの、沢山の出会いでした。
私だけでなく、参加して手伝ってくれた友人達にも、出会いがあって、喜んでくれました。
最終日、そろそろ、片付けようかなという、時間に、二人の若者がやって来ました。一人は、作業服なので、すっかり、また、日通さんが、間違ってやって来た(京都の会場で、二度もあったので)と思いました。
なんと、作業着の若者は、私の大切な友人の息子さんで、もう一人は、いつも親切にやさしく接してくださる先輩の息子さんだったのです。
友人の息子さんは、彼が、小学生の頃、お引っ越しで、別れたきりで

す。立派な青年になっていて、思わず、肩を抱いて喜んでしまいました。お婆さんに抱きつかれて、困ったでしょうに。ニコニコしていてくれて、小さかった、可愛い天使のような男の子のは、すっかり、大人でしたが、その面影は、全く変わりがありません。
思わず、「倫子さあーん、貴女が会いたがっていた、あの子が、ここに居ます❤よ」と、天を仰いでおりました。亡くなった私の友人の倫子さんは、彼をとても可愛がっていたのです。
もう一人の青年は、その時、初めましてと、ご挨拶しましたが、思い返せば、もしかして、40年近く前、私が、デンマザーで、彼が、カブスカウトの一員か?あるいは、ボーイスカウトにいたか?きっと、彼も子供の頃に、出会っていたのではないでしょうか?そうです。あの頃、素敵な男の子がいました。平山君?もしかして、木下君という、よく似た男の子だった気もします。もう、うろ覚えですが、昔が甦ってきました。
あ~あ、生きていて、再び、「光」の前で、美しい若者達に再会しました。思えば、二人ともに40才を過ぎた頃ですが、私には、輝く若者に見えます。
神様、仏様、どうぞ、今、生きて、頑張っている、すべての命を、いとおしみ、慈しみください。
確かに、今日の1日を、ありがとうございました。
今までの、日々を感謝いたします。