湘南発祥の地へ、先日行って参りました!!
湘南発祥の地って一体どこなの?
って疑問が生じるかと思いますが、
それは大磯なのです。
というのも、
「湘南」ということばが記録として残るもっとも古いものが
大磯の鴫立庵にあるからなのです。
寛文四年(1664年)に、
小田原の旧家外郎(ういろう)家の一族である
崇雪なる俳人が、
西行法師の旧跡として有名な大磯の鴫立庵に
「鴫立沢」という石碑を建てました。
それがこちらです。
この石碑の裏面に
「看尽湘南清絶地」と刻んであるのです。(↓)
この写真では見えにくいのでさらにアップです!!
どうでしょうか、「湘南」の文字が認識できたかと思います。
鴫立庵は大磯駅前の道を右に進み、5分ほど歩き国道1号を
渡ったところに建っています。
鴫立庵は今から約300年前に元禄8年(1695)に
大淀三千風という俳人が庵を開いたことになっています。
その建物は以前からあって、
さきにでてきた石碑に名が刻まれている「崇雪」なる人物の
別荘であったとも言われてるそうですが、
このあたりの事情ははっきりしないところです。
この鴫立庵を歌ったと言われている西行の有名な歌があります。
心なき身にもあはれはしられけり
鴫立沢の秋の夕暮れ 西行
西行は生涯に2回東海道を下って旅をしていますが、
ここにでてくる鴫立沢が大磯のことを歌ったかどうかは定かではないそうです。
いろいろとはっきりとしないことが多いですが、
「湘南」の文字が300年前の石に刻み込まれていることは確かです。
日本初の海水浴場が開かれ、かつて数多くの名士の邸宅が並んだ大磯、
落ち着いたその町並みは
湘南発祥の地と言えるのにふさわしいところでした。
今回はたまたま職場の大磯在住の先輩のお宅訪問の機会があり、
待ち合わせ時間よりも1時間早く行き
ここ鴫立庵を徘徊しておりました。
湘南のルーツをあれこれと探るのも
なかなか面白いもんです。
これからも「湘南」に関するところには
機会を見つけて足を運びたいと思います。
「湘南」の面白い情報ありましたら、
皆様教えてくださいね。
(参考文献・大磯俳句読本)
■鴫立庵(神奈川県観光ガイドより)