トム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル』はスパイの映画。日本では、昔、『スパイ大作戦』 | 松陰のブログ

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トム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル』はスパイの映画。日本では、昔、『スパイ大作戦』という題名でテレビ放送されていました。世界にスパイがいるのは周知の事実です。私の大好きなイギリスにはMI6という機関があり、ジェームズボンドの「007シリーズ」として有名になっています。アメリカのCIA、旧ソ連のKGB、イスラエルのモサッドなどは有名な諜報機関です。現首相で次期ロシア大統領と言われているプーチン氏もKGBの出身だと言われています。日本でもゾルゲ事件という有名なスパイ事件が起きたことがあります。

 日本の戦国時代期のスパイと言えば、忍者です。群雄割拠する時代、戦国大名は敵国や隣国の状況を把握したくて間者(忍者)を送り込みました。日本の忍者と言えば、伊賀忍者と甲賀忍者でしょう。皆さんは伊賀と甲賀は現在の何県かご存知ですか?伊賀は三重県、甲賀は滋賀県です。司馬遼太郎氏の『梟の城』という直木賞を受賞した小説には、伊賀者と甲賀者の対立も描かれていました。五奉行の前田玄以や石川五右衛門などが出てきます。面白い小説ですよ。伊賀者は織田信長に壊滅されます。しかし、本能寺の変が起こり、堺見物をしていた徳川家康は、急遽、三河に逃げ帰らなくてはならなくなって伊賀越えを行ないます。その際、伊賀忍者が徳川家康の道案内と護衛をし、それ以後、伊賀者は徳川家に仕えるようになりました。服部半蔵が徳川家康に仕えたのには、こういう経緯があったからです。

『ミッション:インポッシブル』の第一作には、東西冷戦が終結した後、スパイの需要が激減し、スパイ存続の危機になったという話がありました。戦国時代に活躍した忍者も江戸時代の泰平期には仕事がなくなり、若君の子守りなどをしていたそうです(笑)。余談ですが、なぜ女性の忍者を「くノ一」というかご存知ですか?それは「く」「ノ」「一」を合体させると「女」という字になるからです。また、真田十勇士の中で、猿飛佐助は甲賀者、霧隠才蔵は伊賀者です。霧隠才蔵は服部性ですからね。忍者で面白い噂は、俳諧の松尾芭蕉忍者説です。松尾芭蕉が奥の細道を記録どおりに旅行すると、とてつもなく体力のある人物でなければ不可能なのです。とても普通の47歳では無理だと言われています。また、松尾芭蕉は奥の細道の旅行の過程で、ものすごく贅沢をしています。食事の記録や宿の記録から、何らかの地位のある人物、またどこにでも行けたことから江戸幕府に関係する人物ではないかと言われています。例えば、服部半蔵とか(笑)。そして何よりも松尾芭蕉は伊賀の出身なのです。ミステリアスですよね。忍者という影に生き、闇に消える者は、その存在が謎めいているからこそ魅力があるのかも知れません。