NHKの『歴史秘話・ヒストリア』 | 松陰のブログ

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NHKの『歴史秘話・ヒストリア』




ハワイ真珠湾攻撃で幕を切った太平洋戦争はいつ始まったかをご存知ですか?1941年です。スティーブン・スピルバーグの映画に『1941』という作品があり、これが真珠湾攻撃のパロディー映画だったのです。2011年12月8日のニュースで、真珠湾攻撃の前に、アメリカ側が、旧日本海軍が作戦指示に使った暗号をほぼ解読していたとする報告書が、米軍の史料から初めて見つかったと報じていました。事前に日本軍が真珠湾を攻撃することを米軍が知っていたという話は以前から噂されていた話です。第二次世界大戦時中、イギリスはナチスドイツの暗号をほぼ完全に解読していたという話は有名です。イギリスの数学者のアラン・チューリングが開発した暗号解読機『ボンベ』によりドイツがエニグマを使った暗号を解読したのです。ドイツの情報はイギリスに筒抜けだったのです。イギリスがドイツの暗号を解読していたのですから、アメリカが日本の暗号を解読していても何らおかしくありません。そうすると、アメリカは日本が真珠湾を襲撃することが分かっていたのにわざと襲撃されたということになります。これがアメリカが日本を戦争に呼び込んだと噂される話のもとです。このようなやり方は日本でも多々行なわれてきました。例えば、関ヶ原の戦いにおける徳川家康の会津上杉征伐。徳川家康は自分が会津上杉征伐に出兵し、大坂を離れれば必ず石田三成が挙兵することを予測して出陣したと言われています。わざと隙を見せて石田三成に挙兵させる機会を与えたのです。徳川家康は石田三成が挙兵したことにより、戦への大義名分ができ、会津上杉征伐に参加した大名達を纏めて豊臣の家臣を壊滅させることに成功しました。また、織田信長も弟・織田信行を殺害した際、織田信行の謀反を知っていた織田信長は信行に謀反の機会を与えるため、病気だと偽って清洲城に呼びました。病気という好機を得たと思った織田信行は清洲城に行き、謀反をしようとした時、待ち構えていた信長の家臣の河尻秀隆等に暗殺されたのです。余談ですが、織田信長と織田信行との境遇は、徳川家光と徳川忠長の境遇に似ています。織田信長はうつけ者と呼ばれ、母親の土田御前は信長を嫌い、弟の信行を溺愛しました。土田御前は家督を信行の方に継がせようとしていたという噂があります。一方、徳川家光も幼少期は病弱で、能力を疑われていました。母親のお江も弟の徳川忠長を溺愛し、家督を忠長の方に継がせようとしていたという噂があります。似ていると思いませんか?孫子は戦争における重要なものとして大義名分を挙げています。大義名分を作るために相手から先に喧嘩を仕掛けさせるように謀ることもあるということです。