【安田記念・解の公式 2009】
・高松宮→京王杯SC好走からのステップの臨戦馬はウ●コ。
安田記念は、京王杯SCをステップにする馬が目立つが、それが実は罠だという結論に達した。
高松宮から京王杯SCから安田記念にエントリーしてくる馬はかなり多いが、
安田記念はマイル以上の能力を要求されるため
2度の距離延長を好走した馬は人気になりやすいが、
ローテを少し長い目でみるとヤバイのだ。
高松宮で距離短縮組が好走するパターンの逆バージョンだ。
それでも安田にエントリーするのは
「ちょっと距離が長いが、スプリンターズまで他に短距離G1がないから」
という理由に過ぎない。つまり、行き掛けの駄賃モード。
具体例は、スズカフェニックス、オレハマッテルゼだ…。
オレハマッテルゼは1番人気、スズカフェニックスは1番人気、4番人気で二度負けている。
典型的なヤラズぶったくり。
ただし、相手が弱かったり、京王杯SCを叩き代わりに使う余裕のある馬は別だ…。
(例・01年ブラックホーク・04年2着テレグノシス)
◎ ⑬スーパーホーネット
○ ⑨カンパニー
▲ ⑥ディープスカイ
消 ③ウォッカ
ウォッカの勝ったビクトリアマイルの時計1.32.4は、07年のコイウタの勝ち時計の0秒1差でしかない。
さらに、今年のNHKマイルのジョーカプチーノの勝ち時計と同タイムだ。
7馬身圧勝の派手なパフォーマンスなわりには、意外にも3歳G1と同レベルという、古馬G1としては地味な勝ち時計だった。
この時期の3歳馬は、まだ古馬の相手にはならない。
それは、たとえばウォッカやアサクサキングスが3歳のときに古馬初戦の宝塚記念をハンデ貰いでも惨敗したことからも明らか。
つまり、牝馬限定戦レベルでの井の中の蛙なのだ。余力残しの7馬身は相手がロバばかりだから当然。
牡馬相手では余程のデキにないと、運よく内枠でもツモらない限り、苦戦するだろう。
あれだけ目立つパフォーマンスで勝ってしまったことが寧ろアダとなる。
香港馬のマークはもとより、日本馬のマークもウォッカに集中するわけだから、
揉まれ弱いウォッカは直線を待たずに心身共に疲弊して脚を無くす。
馬群を割っていく根性がなく、やる気を無くしたら走らない。
しかも武とは手が合わず、古馬牡馬混合戦では勝ったときは辛勝、負けるときは完敗。
手の合う岩田でさえ、JCではディープとスクリーンヒーローに負けている。
しかも、連覇狙いというよりも、賞金稼ぎ狙いがアリアリと見える。
じゃなきゃヴィクトリアマイルなんぞ使わんで安田に照準を合わせたローテーションにするはず。
武はウォッカを離さない為にどちらかのG1を勝つ必要があった。
それがヴィクトリアマイルで、あの7馬身勝ちのパフォーマンスは武の馬主に対するアピールに他ならない。
では、レース巧みなディープが安田記念→宝塚記念→凱旋門と順調に勝ち進んで無事グランプリで引退…かと言えばさにあらず。
ディープは安田を最大目標にしてきたスーパーホーネットに足元を掬われる。
なにしろ、宝塚→凱旋門目標のディープは、ここは8分のデキでしかないからだ。
スーパーホーネットは人馬ともにマイルG1制覇が悲願。
ホーネットの目標は宝塚ではなく、ここがグランプリなのだ。他の馬とは勝負度が違う。
去年まではまだ手探り状態。一昨年の安田記念はまだ素質開花前。
1月から毎月のハードなローテーションで都大路勝った中1ヶ月の反動の惨敗。
去年は高松宮記念掲示板→京王杯SCを勝っての臨戦で、これは前述の魔のローテーション。
休み明けの秋に毎日王冠で逃げるウォッカを差し切っていよいよ本格化。
ロドリゴデトリアーノ産駒は晩成タイプが多く、もうこの段階で安田記念仕様が完成されている。
マイルCSは枠が悪かっただけで、1着馬と並びアガリ最速の2着。
マイラーズC勝ちからのローテーションはこの馬に取ってベストだろ。
とどめの強調材料として、
体調面の強化が著しく馬体が減らなくなってきた。
休養明け2戦目の巻き返しが目立つので、元来叩き良化型。
器用なタイプで、位置取りに注文はつかないので展開に左右されることが少ない。
道悪適性は、稍重2勝・重馬場1勝で、切れ味が武器ながら道悪はむしろプラス効果あり。
そして、なんと、ディープはあろうことかカンパニーにもゴール前で差される悲劇。
カンパニーはひそかに東京でのチャンスを伺っていたからな…。
関屋記念を圧勝あたりから本格化したカンパニーが戻って来た。
時計の早い東京は絶好の舞台。
馬場の良いインを突く横山ノリの好騎乗がキラリと光る。
左回り実績が極端に悪いようだが、横山ノリに乗り変わってからの天皇賞秋はタイム差なしの4着で、
ウォッカとダイワスカーレット、ディープスカイに全く劣らない結果。
前の年はアドマイヤムーン、ポップロック、ダイワメジャーに先着しての3着だしな…
今年のマイラーズCがハイレベルでスーパーホーネットの首差なら、展開次第で逆転があってもなんら不思議はない。
横山ノリに変わってから8戦して掲示板7回と、地味だが間違いなく手が合うので、東京での好走は期待できるとこだろ。
産駒は東京コースはイマイチみたいだが、活躍馬自体が少なく、 一族にはダービー馬が数多くいるので、あまり気にしないほうがいいと思う。
前走は10キロ増だったが、ビッシリ追われてのもので太め感はない。
加齢による衰えは杞憂、むしろ晩成血統のミラクルアドマイヤ産駒の緩やかな本格化ととったほうがいい。
去年の秋天、マイルCSのときは帰厩時に減っていた馬体を戻しながらの調整だったので、 このころに比べたら、より臨戦過程は順調。
前述の男の解の公式にズッポリ嵌る、トウショウカレッジ、ファリダットは要らない。
短距離で千4、せいぜいマイルまでが守備範囲の馬が、安田記念で勝てるべくもない。(マイルCSはまた別)
スズカコーズウェイも、マイル~千4が守備範囲ならば、タフな東京マイルで相手強化明らかなら全く不要、ということになる。
ローレルゲレイロは微妙だが、高松宮を勝ってしまったので、
本命はスプリンターズかマイルCSで、
安田記念は「とりあえず走っとけ」的な、勝負度が低いエントリーということに決め打ちしよう。…ハンパ人気しそうだしな。
スマイルジャックは3着を押さえるか迷ったが、ディープスカイとはまだ格の差がデカイと見て、ウォッカ消しついでに消したぜ…。
サイトウィナーは、男の勝負ポリシー、どっちか判断が難しい馬は買いの法則と、
1億のボーナスの勝負度の高さ、香港のコンビプレーに対する備えから、
残そうかと思いきや、思いっきり8枠を引いてしまったので、半端人気ならいらんという結論。
アルマダはサイトウィナーの噛ませ犬の役目。さすがに全盛期の勢いがない。
今年は日本馬が強すぎるので香港馬の勝ち目はない。
アブソリュートは東京新聞杯を勝った程度では格不足だし、
逃げ馬ではないので、マケハルでは器用に立ち回ることは出来そうにない。
コンゴーリキシオーはダートを使うようになってから馬がズブくなってしまったくいらない。
芝で負けてもらって人気落としの地方ダートグレード(ただし大井以外)で狙いうつ。
以上が見解だ。
ホーネットが抜けた実力を持っていると思っているので、この単は譲れない。
最悪ホーネットの単だけでもOKと思っている。ここは紐抜けも避けたいので、単で厚めに。
そしてカンパニーの単が、1~3番人気に偏重しすぎたオッズだという妙味から、
ホーネットこけた時用に、お買い得感があるので5000円だけ買い。
20倍近くつくなら買いだろ。
もちろん、全くおいしくないディープスカイの単は買わない。
そして仮にディープが1着になってもいいように、馬連や枠連の購入も検討したが、
馬単表裏のオッズと大差ないので、馬単の表裏をディープ裏の妙味込みで購入。
ここをやや厚めに買っておけば仮にウォッカが3着に突っ込んできても1・2着の馬券で十分な配当が得られる。
どの組合せが来てもそれなりの納得感のある払戻し(6桁クラス)が見込めるように設定した。
スーパーホーネットの買い時、ウォッカの消し時はここしかない!
という読みを最大限に生かす買い方を十分考慮したつもりだ。
馬場状態を見て最終結論を出すが、当日の馬券購入はだいたいこんな感じになるだろう。
単勝 ◎○ 1.5万・5000円
馬単ボックス ◎○▲ 各4000円(6点)
3連単ボックス ◎○▲ 各1000円(6点)
計 5万両
【補足・雨になった場合の供え】
★コンゴウリキシオー・タマモサポート・アブソリュート
ローレルゲレイロは人気サイドの上に8枠になってしまったので、距離ロスを考慮したらいらないほうかと。
サイトウィナーもさすがに8枠ではいらないだろう。
馬場がダート化していると、ズブくなっているコンゴーリキシオーにもチャンスがありそうだ。
一番押さえておきたいのは、道悪東京マイル重賞勝ちがあるアブソリュートだ。
この面子ではズバ抜けて血統がいいので、適性勝負になれば馬券になる可能性が出てくる。
カツハルも雨のレースでの逃げ残りは得意だしな。
元々の印は重馬場予想もかねているので(道悪ダメなウォッカは入れてないので)、
3連単の3着付けに上記★3頭の馬券20点を追加すればよい。金額は100円で十分。
【結果】
雨は降らなかった。
1着 消 ③ウオッカ(1番人気)
2着 ▲ ⑥ディープスカイ(2番人気)
3着 … ④ファリダット(10番人気)
4着 ○ ⑨カンパニー(4番人気)
7着 ◎ ⑬スーパーホーネット(3番人気)
…ウオッカ様に逆らった俺が悪かったデス。