理不尽な教授たちの考えに日本画専攻をやっていくのがバカバカしくなった小さな事件 | チョベリグ!

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チョビベリー(菊地紗緒里)がお届けする日常生活ありのままブログ。



 


皆様こんばんは。
家ではそんなに飲みませんチョビベリーです。


展覧会で思い出したのが
大学4回生の時の最後の制作展で


ささいなこととはいえ
温厚なチョビベリーがめずらしく激怒し
専攻していた日本画に二度と関わりたくないと思った
地味な事件を紹介したいと思います。


一般の大学であれば卒論にあたる
芸大4回生の卒業制作は
だいたい12月頃から着手し
2ヶ月くらいかけて描く集大成であり


チョビベリーもみんなと一緒に
最終日は学校に泊まり込んで制作し
無事展示会場への搬入日を迎えたんですが


下級生の作品移動を手伝っているうちに
しっかりとプチプチで梱包したはずの自分の作品が
身ぐるみはがされて運ばれているのを発見


全く意味が分からず
「誰がこんなことを!?」
と周囲の人たちに聞いたところ
なんと作品を大事にするはずの教授の指示とのこと


ここで説明を入れると
油絵や版画や彫刻などの他の専攻は
搬入前に作品を梱包するのが当たり前なのに対し


日本画だけはなぜか
一番絵が崩れやすい素材で描いているにもかかわらず
事前に教授たちから「作品の梱包はしないように」
との理解しがたい指導があり


そのまま受け入れる従順な生徒とは違い
作品が汚れるのが気にくわないチョビベリーだけ
プチプチを自腹で買って梱包してたんですが


本人の承諾もなく
それを勝手にはがすとは言語道断
トラックの前で指示を出している教授に詰め寄り
なんでそんな事をしたのか聞いたところ


「日本画の専攻は昔から梱包なしでやってきた」という
ねじれた伝統精神を引き合いに出したうえ
承諾なしに梱包をはがした事は無視され
勝手なことをしたこっちが悪いという口ぶり


いかんせんむきだしの作品を
トラックに端から詰め込んでいくというずさんな搬入形態に
「じゃあ作品がキズついたらどうするんですか」
と問い詰めたら


「その時は運送会社に文句いうたらええやろ!」
と院生や下級生たちが集まる前で
はなはだ理不尽に怒鳴りちらされ


「それはおかしいんじゃないんですか!?」
と言い返したところ
「じゃあ勝手にせえ!」
と逆ギレされたんで


黙ったまま自分の作品を奪い返し
心配してくれた友達と一緒に
怒りに震えながら再び梱包しなおしました。


結果として
梱包なしで積み込まれた友達の作品は
他の作品にぶつかったらしく
絵の具の一部がはがれ落ちてしまい
それ見たことかと思いましたが


何回思い返しても
自分たちが梱包もしないくせに
作品が汚れたら責任を運送会社に負わせようとしたり


友達含めた周囲の人間含め
「これが伝統だから仕方ない」という
新しいものを認めようとしない考えには同意できず


在学中から日展などに出品しているような才ある院生から
「別に梱包なんかせんでもええやん」
というぬるいセリフを聞いたときは


そこまで自分の作品を大事にしないという
作家にあるまじき根性が気にくわず


奇しくも通っていた芸大が
日本画界の中心にいるような教授が多かったんで
これについていくことは絶対ムリと
日本画を描き続けることはスッパリ断念


言い争いになった先生は
この世の役目を果たされたのか
その後2~3年経ってから
40代という短い生涯を終えられたそうですが


作家という名のフリーターになることなく
いち会社員として生きている
今のチョビベリーを作る要素になったことは
少しだけ感謝したいと思います。


まあ3回生の頃から
日本画の専攻自体にうすうす疑問を感じ
現代芸術にハマっていたため


卒業制作は日本画ではなく
ポスターカラーを使って描いてたチョビベリーです。






日本地図描いて『日本画』





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