目黒区の重要文化財(建造物)の探訪録 | 柵飯事2~shigaramimamagoto ~

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 目黒区にある国指定重要文化財の建造物の探訪録です。
 目黒区には3箇所に重文がありますが、うち2箇所は駒沢公園内にあるので、サクッと回れます。

 まずは圓融寺です。仁王門の先に見えるのが今回の目的地です。仁王門は室町時代後期以降の建立と推察されているようですが、その後に数度の大改修、近年にも銅葺屋根に変更され、建立当時とはだいぶん違う様相となったようです。ということで目黒区指定有形文化財となっています。

 重文指定の釈迦堂です。圓融寺は天台宗の古刹ですが、その後、日蓮宗に改宗したものの、原理主義路線を貫いたため幕府からの弾圧を受け、天台宗に戻ったという経緯があります。
 室町時代前期の建立と推察されていますので550〜600年前のもので、23区内最古の木造建築とされています。奈良から東博敷地内に移設された旧十輪院宝蔵は鎌倉時代のものなので、正確に言えば23区内で建立されたもののうち…ということになります。
 この時代の建造物らしく、禅宗様と和様の折衷様式のすっきりとした姿です。屋根は戦後に茅葺から銅葺に変更されています。防火対策や管理も大変でしょうが、次の改修時にでも当時の姿に戻すことはできないのかな。

 駒沢公園に移動すると柵の向こうに見えるのが尊經閣文庫です。実は凡ミスをしてしまいまして、写真の図書閲覧書の他にシンプルな様相の書庫、貴重庫が隣接していて、こちらもセットで重文指定を受けていますが、撮り忘れてしまいました。研究者など以外は立入禁止となっています。
 加賀前田家が所蔵するお宝を保存、研究する施設で、なんと国宝22点、重文77点を保有する現役施設です。1926年建造の鉄筋コンクリート造です。

 その向かい側にあるのは、地元の方々には見慣れた旧前田家本邸です。
 住居だけでなく、迎賓館としての機能もあってか、機能美を感じさせつつも相当豪華で大きいですね。

 洋館は1929年建造の鉄筋コンクリート造。

 隣の和館は海外賓客のゲストハウスに特化した使われ方をしていて、1930年の建造です。

 入館料無料です。