ジュニアテニス備忘録(64)スタテニのトラブル(?)(その4) | 柵飯事2~shigaramimamagoto ~

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たまにユーロロックや日常についても投稿してます。

 前回の続きす。

 

 カマたく氏とスタテニのトラブルが単なる一事例にとどまらないのではないかという考えのもとにブログを書いております。

 

 企画会社やマスコミは、クライアントや取材対象をフラットな目で見ていない場合があります。自分の経験上、こうした企業には、クライアントなどが金銭以上の利益が得られる場合、例えば、コラボすることで企業側のネームバリューが特に上がるような場合にはクライアントや取材対象に下手に出て、そうでない場合には、相手をしてあげているという謎の上から目線で対応する業界人が少なからずいます。

 端的な例として、レストランの情報をテレビで取り上げる場合、その後の視聴者の反応でレストランの収益が大きく上がることを見越して、当然のように取材に使ったメニューを無償で提供させたり、あからさまに袖の下を要求したりする輩がいます。自分の知り合いの例ですと、コース料理をカメラに収め終えたとたんに、何も言わずにその料理でスタッフ全員で宴会をはじめてしまい、お店のオーナーを激怒させたなんていうのもありました。要するに、あなたの利益になる仕事をしてあげましたよ、とう不遜な姿勢ですね。

 

 ところが、近年、SNSの影響力がテレビや紙媒体を超えつつあり、広報宣伝は比較的廉価に抑えられる時代となっています。要するに、イベント企画やマスメディアの独占市場が解体され、クライアントや取材対象者と企業の関係も大きく変わりつつあるというわけです。

 加えて、今回の一件は、カマたく氏という有名なインフルエンサーがクライアントでしたので、世間に対する影響力という観点でいえば、むしろカマたく氏にスタテニは遠く及ばない立場です。

 

 しかし、カマたく氏の話によれば、テニス大会の裏側でのやってやってあげている感や、大会運営におけるスタッフの良くない態度があったとのことです。これは邪推ですが、スタテニがカマたく氏を下に見ていた、すなわち、スタテニがカマたく氏の知名度を上げて「あげている」という錯誤があったとしか思えない態度があった、というストーリーがしっくりくる気がします。

 本来であれば、カマたく氏の知名度を利用させてもらい、多くの方にテニスの楽しさを知ってもらうことや、それによってスタテニの認知度もあげられる、というスタンスでなければならなかったはずが、少なくともカマたく氏に映るスタテニのスタッフの態度はそれとは真逆であり、結果としては評判を大きく下げたわけです。

 さらに、スタテニはこの案件についてだんまりです。これは現代のコンプライアンスの在り方とは真逆の対応ですので、スタテニを運営する会社のガバナンスも疑われるでしょうし、そうした企業にテニスの普及を託すように日本のトップ選手がたくさん出演しているのですから、テニス業界の金欠、たかりの体質があるとの評価をされても、完璧に反論することは難しいのではないでしょうか。

 

 ちなみに、以前、ある東海エリアの女子ツアーに参戦していた選手から、今は遠方にいるお子にスタテニに関する情報が伝えられまして、これは伝聞情報ですのでここには書きません。

 いずれにしても、スタテニは、今回の件はきちんと視聴者に説明した方がよかろうというのが結論です。ジュニアの子たちにはなかなか説明できないチャンネルとなってしまいますからね。

 いずれにせよ、きちんとテニス業界を整理する人が出てこないと市場は萎むばかりです。

 

【続く】