千代田区の重要文化財(建造物)の探訪録(2) | 柵飯事2~shigaramimamagoto ~

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 千代田区の国指定重要文化財の探訪録の続きです。
 前回は皇居を反時計回りして東京駅舎まで来ましたのでさらに皇居の内堀沿いに北上します。
 
 竹橋の毎日新聞社、国立近代美術館をやり過ごし、千鳥ヶ淵を目指していくと柵に囲まれた煉瓦造の建物が見られます。1910年建造の東京国立近代美術館分室、旧近衛師団司令部庁舎です。近衛師団とは天皇の護衛隊ですね。
 解体の話もあったようですが、4年前に金沢に機能を移した国立工芸館として活用され、現在は近代美術館の倉庫等として活用されています。残念ながら遠目に外観を眺めることしかできません。。
 旧陸軍の施設のためなのか、ゴシック様式ながら非常に簡素です。

  北の丸公園内をうねうねと牛ヶ淵方面に行くとあるのが1658年建造の旧江戸城清水門です。
 ご覧のとおり草ボウボウで、他の重文2門と違い、人は非常に少ないですね。戦火をよく免れましたが櫓門の相当部分は復元したものとのこと。櫓門から北の丸公園に上がっていく石階段の段差が結構大きく、足が悪い方は公園からではなく、内堀方面からでないと厳しそうです。


 さらに北の丸公園を北上すると武道館の入口、旧江戸城田安門です。こちらは江戸城に残存する最古の門で1636年の建造です。やはり櫓門は復元部分が多いとのことですが、すごい梁が確認できます。
 千代田区の重文で最も人が集まるところです。
 

 そこから北東方面に大分離れたお茶の水駅近くにあるニコライ堂(東京復活大聖堂)です。自分は大昔に駿台予備校に通ってまして、しょっちゅう見ていましたが、内部はもとより外観をまじまじと見たことはありませんでした。
 探訪日が日曜ということで礼拝が執り行われ、大音量で鐘が鳴っていました。
 内部は撮影禁止で、洗礼を受けていない人は祭壇を遠目に見るだけですが、薄暗い堂内と対極的な金ピカ装飾。残念ながら山下りんのイコン画は関東大震災で消失したそうですが、ステンドグラスや他の絵のイコンは大量に飾られています。雰囲気ありますね。1891年の建造です。

 さすが近世以降の我が国の政治経済の中心地。焼け野原を経ても9つの重文建造物が手軽に見ることができました。

【おわり】