千葉のマイナーな(では断じてない)観光スポット(ただし建築物限定)(15) | 柵飯事2~shigaramimamagoto ~

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  このシリーズもいよいよ終わりが見えてきました。銚子市の国指定重要文化財の探訪編となります。
 
 まずは気になっていたこちらに寄り道します。重文ではありません。

 旭市の東端、銚子市との市境近くにある玉﨑神社です。字違いの同じ読みの神社は上総国一宮ですが、こちらは下総国二宮となります。下総国の一宮は香取神宮で、二宮は船橋の二宮神社とこちらの2社となります。
 千葉県北部のみならず茨城県西南部や埼玉県東部までもエリアとしていた下総国ですが、日本武尊の東征の拠点だったという以外の理由で、なぜ二宮の指定を東端のここが受けているのかは分かりません。いずれにせよ古社の雰囲気はたっぷりと漂っています。
 拝殿には、江戸後期らしい非常に凝った彫刻がなされています。1852年の建造で、千葉県指定有形文化財となっています。

 本殿は1697年の建造で、元は茅葺屋根だったそうです。非常にシックです。千葉県HPには掲載されてないのですが、案内板には千葉県指定有形文化財と記されています。

 面白かったのは境内を囲んでいる石垣です。海に転がっていた丸みを帯びた砂岩を積み上げた珍しいものでした。1600年代中頃に造られた旭市指定有形文化財です。

 

 そこからほど近くにある東洋のドーバーこと、ご存じ屛風ヶ浦です。10kmもわたって下総台地の地層がきれいに確認できます。国指定名勝となっているので、重要文化財的な位置付けですね。

 

 さて、いよいよ今回の真打です。これも超がつくメジャーな観光スポット、犬吠埼灯台です。1874年の建造のレンガ造で、現在も現役です。手前に見える霧信号所霧笛舎はお役目御免となっていますが、灯台と併せて国指定重要文化財となっています。

 

 こちらは初代レンズ。これと、現在はちょっとした休憩所になっているレンガ造の倉庫も併せて重文指定を受けています。

 

 灯台内部は2重構造のため螺旋階段が非常に狭いですが、上がるとこのような丸くゆがんだ水平線が見渡せます。眼下は白亜紀の地層で、茨城県那珂市と同様に、この辺りで化石が産出されます。
 
 残る千葉県の重要文化財は東葛エリアの古民家3棟のみとなりました。しかし、1棟は非公開、1棟は上のお子がジュニアテニス時代にまぁしょっちゅう連れて行ったところ、1棟はその近くにあるのですが、3つが広域に散らばり、締めが地味めの古民家かと思うと、どうしましょうかね。