あけましておめでとうございます。新年から心痛む事象が立て続けに発生しました。とはいえ、自分のできることは祈りや寄附に限られますので、このブログでは淡々と集めたネタを掲示していきます。
千葉県にある国指定重要文化財の建造物も残りわずかですので、マイナー感ゼロではありますが、成田山新勝寺にあるそれを探訪してきました。
新勝寺は、川崎大師平間寺、高尾山薬師院とともに真言宗智山派の大本山ですが、同派のお寺さんに聞く限りだと、総本山の智積院が相撲協会理事長、東の正位横綱が成田山、西の正位横綱が川崎大師、張出横綱ないし大関が高尾山といった感じのようです。境内に複数の重文建造物を備えるほか、寺町の雰囲気なども東京圏の寺院としては特別感がありますかね。
下総国を席巻した平将門の討伐のための祈祷所として開山されたというのも興味深いところです。
さて、寺町の紹介や参道を吹っ飛ばして5棟の国指定重要文化財だけ見ていきます。
総門をくぐり、最初の石階段を登ると現れるのが仁王門です。大きな屋根と重さ800kgの赤提灯をガッチリとした8本の柱で支え、さっぱりした様相ながら、彫刻や銅葺屋根の形に何気に工夫がされているいかにも江戸っぽい風情です。1830年の建造です。
さらに石階段を登ると、巨大な鉄筋コンクリート造の大本堂とともに三重塔がドーンと現れます。40年前の修復で建造当初の塗装としたそうで、なかなかの極彩色です。彫刻はそこまでゴテゴテしていないですかね。1712年の建造です。
本堂の奥に進むと釈迦堂が現れます。現本堂の前の本堂で、1858の建造です。彫刻が施されていますが、そこまで目立つものではないですかね。
参拝に訪れてもせいぜい本堂辺りまで見て帰る方がほとんどですが、その先にも重要文化財、そして興味深い建物がありますので、是非見ていただきたいものです。