長女、家を出る
3月2日
長女、無事に高校を卒業することができました。
3年間、とくに1年生の時は色々とありましたが…次から次へと、、、
彼氏と別れ、なんとなく落ち着いてくれた気がするような‥しないような…
夏前後から始まった就職活動。
先生にアドバイスをもらいながらも、どこか他人事のような感じがして私は少し心配だった。
だけど、自分なりに色々と考えて調べて
自分が希望する就職先を見つけて、内定をもらうことまでできた。
元々、勉強が得意ではない長女は
「高校卒業後は就職する」と決めていたため、普通科ではない高校を受験した。
あの頃は、何もかもがぼんやりとした想像でしかなかったけれど
高校3年生になり、“就職”や“自立”というものが一気に近く感じるようになった。
職場見学、面接、内定と、事がどんどん進んでいき
あっという間に新しい年を迎え、3月2日に高校を卒業。
4月までの数週間、友達との思い出づくりや荷造りに忙しくなるだろうと予想はしていたけれど
予想以上にハードな毎日だった。
なぜならそれは
4月の入寮予定が、3月中にとの連絡がきたからだ。
3月中にアルバイトから始めるとは聞いていたが、まさか入寮までするとは思っていなくて
正直、不安と心配だけでなく寂しさが込み上げてきた。
だけど、私がそんな弱気になっていたらダメだと思い直し
残り少ない時間はいつも通りに過ごした。
長女は相変わらずマイペースで、私に怒鳴られる毎日だったけど。笑
3月20日、土曜日
ついに長女の入寮日となった。
14時以降に入るよう指定されていたため、そのように家を出たのだが
13時55分、社長から「今どこ?」と連絡が入った。
「今、両親に送ってもらっている途中です。もうすぐ着きます」と答えた長女。
そして、寮に到着し「今、到着しました」と長女が社長へ連絡をすると
「え?どこに?」と社長。
???
いやいや、「寮です」と答えると
「あれ?今日は初出勤じゃないの?」と社長。
長女は青ざめながら、自分の送信履歴を確認。
するとそこには、【15日、見学。20日、入寮。21日、アルバイト開始】と書かれていた。
長女、ホッと一安心。
いやいやいや、むしろパニックになっていた。
だって、長女の初出勤のために従業員の方々が勢揃いして待ってくれていたのに
何だかとても申し訳ない気持ちになってしまった。
社長、、、
そんなこんなで不安だらけのスタートとなってしまった。
だけど、同じ寮の方がとてもいい人たちみたいで
長女はすごく楽しそうに生活しているみたい。
寮生活といっても、下の階は社長の自宅で
寮もシェアハウスになっているから、私的には少し安心。
何より、長女の寮は私のかかりつけ病院のすぐ裏にあって
何かあってもすぐに駆けつけられる。
何かあったら困るけど。
長女が家を出て10日
寂しくなるのかな~なんて思っていたけど、毎日ラインはくるし
ついこの間も買い物に付き合わされたし
明後日は家に1泊しに帰ってくるらしいし
なんかもう、今までとあまり変わってない!!笑
強いていうなら、掃除や洗濯、なんちゃって料理を自分でやっていることは大きな変化かな。
そんな長女も、明日からは正社員として働くんだ。
入社式、見てみたかったな。
これからは、楽しいことよりも大変な事のほうが多いかもしれないけれど
負けずに頑張ってほしいと思う。
そして、素敵な女性になってほしいな。
3月11日
3月11日。
東日本大震災から10年。
あの日、主人は朝から出勤し
長女は学校、長男は延長保育で幼稚園で遊んでいて
生まれて数ヶ月の次男と私は家でのんびりと過ごし、いつもと変わらない日常を過ごしていた。
それが突然
今までに経験したことのない激しい揺れを感じ、不安と恐怖しかなかった。
長女は集団下校し、長男はママ友が送り届けてくれ
仕事中の主人が様子を見に、家まで戻ってきてくれた。
その後テレビをつけると、映画でも観ているかのような映像が流れてきた。
それがどういう状況なのか、すぐには理解できずにいた。
あの日から10年が経ち、長男は15歳になった。
そしてこの日は、長男の卒業式でもあった。
コロナ禍ということもあり、式の参加は保護者1人まで。
はじめ、私が式へ参加する予定でいたのだが
次男がデイへ行くことを拒んだため主人が式へ参加。
私は次男を学校へ迎えに行き、夕飯のお祝いのためお寿司さんへ。
夕方、1人でさらっと帰ってきた長男。
愛の告白は無事に済んだのかと聞くと…
結果は残念なことに。
ま、人生そんなもんよ。
そう簡単に両思いで結ばれるわけがない。
てか、あんた好きな女の子いたん?
母ちゃん、いつからかあんたの好きな子の話を聞かなくなったなぁ。
もしかしたら、男の子が好きなんじゃないかとも思ったわ。
ま、それはさておき
中学3年生という大事な1年間だったが
コロナの影響で、登校日は激減し
イベントのほとんどが中止になってしまった。
だけど、そんな限られた学校生活を有意義に楽しく過ごすことができていたのではないだろうか。
2月15日、県立高校入試というビッグイベントをむかえるにあたり
まわりの同級生は必死に勉強をしていた。
がしかし、我が家の長男は“勉強してる風”でやや心配が残っていた。
長男の仲良しくん達は、進学校だったり
スポーツの強い学校への進学希望をだしているのに
長男は、近ければいい‥就職出来ればいい‥
と、なんだかふわふわした考えだった。
だけど、本人なりに考えていたようで
「大学へ進学する気はない。取得出来る資格は高校在学中に取得して、早く就職したい」と気持ちがまとまっていたようだ。
共働きではない我が家の家計や、次男の状況を考えてくれたのかなとも思う。
ま、本人も勉強はあまり好きじゃないみたいだしね。笑
15,16日と大勝負を終えた長男は
“終わったことは気にしない。
あとは結果を待つのみ”
と男らしく堂々としていたはずが…
3月1日の合否発表が目前になると
「だめだ‥終わった‥しんだ…」とめちゃくちゃネガティブに。
そんな長男をなだめることもなく
「それがあんたのやってきた結果だわ。
ま、二次募集でも待ちな」とだけ言ってみた。
結果、なんとか合格。
ネットで合否発表とか、母ちゃんはめちゃくちゃパニクって2回もログインミスしちゃったけどね。(ミス5回で観覧不可)
そんなこんなだったけど、合格という文字を見つけホッと一安心。
合格発表後は、入学金やらPTA会費の納入だったり
制服の採寸、入学手続きや合格者説明会など慌ただしい日々を過ごしております。
そんな中、卒業式で渡された一通の手紙。
きっと、感動して涙ボロボロになるだろうとちょっぴり期待していた私だったが
涙どころか、笑ってしまう内容だった。
だけど、長男らしい内容だったこと。
今までにないくらい丁寧な文字が書かれていたことが嬉しかった。
まだまだ幼さが残る長男だけど
高校3年間で、たくさんの経験をしてほしいと思う。
そして、素敵な大人になってほしいと思う。
お別れ
