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アーノルド・ガンダーセンってだれ? その4

以上、公開資料でアーノルド・ガンダーセンの略歴を見てきました。

日本で彼は”博士”とか”原子力工学界の生きた伝説”とかトンデモ説をもっともらしく聞こえさせる肩書きが付けられていますが、実際には博士号を持ってはいないようだし、”伝説”といわれる活動はどうやら原子力業界で働いてきた実績というより、1990年以降のWhistleBlower、内部告発者としての活動を示しているようです。

彼の名前を知ったのは東電福島原発3号機の水素爆発をもっともらしく、「3号機の使用済み燃料プール内の核燃料が即発臨界を起した」というセンセーショナルなビデオを公開したのを見てからです。

1号機の爆発と桁違いに大きかった3号機の爆発は、キノコ雲を連想させ、一見もっともらしく聞こえましたが、「使用済み核燃料が一度水素爆発の爆風によってメチャメチャに壊され臨界形状になり核爆発した」、と原子炉物理/原子核物理をかじったことがある人なら「ハァ???」となる珍説を解説しているのを見てこの人はトンデモだな、とピンと来ました。

いまだに日本国内では彼の言説を疑うことなく信じ、”博士”とか”原子力工学界の生きた伝説”とかウソの称号を付けて流布している方がたくさんいるようですが、もうちょっと見る目を鍛えた方がいいのではないでしょうか。

アーノルド・ガンダーセンってだれ? その3

1990年に終わった彼の原子力関係企業での職歴。なぜでしょうか。

彼の所属するフェアウィンズアソシエーションのページ
http://fairewinds.com/content/fission-accomplished
に、

Gundersen’s professional career, finances and family life were thrown into turmoil in April 1990, when he discovered some low-level radioactive material was being stored in an accounting safe at NES headquarters in Danbury, Connecticut. After becoming a federal whistleblower, Gundersen was fired from his $120,000-a-year job, blacklisted by the industry and harassed and ostracized by former co-workers.

ガンダーセンの専門職としてのキャリア、資産、生活は1990年の4月に激変しました。彼がコネチカット州DanburyのNuclear Energy Services本社に低レベル放射性廃棄物が金庫に保管されているのを見つけてからです。連邦政府の内部告発者になった彼は、年12万ドルの職を追われ、業界のブラックリストに載り、村八分にされた。

とあります。これこそ彼が反原発的な活動に関わるきっかけなんでしょうね。

以降Nuclear Consultantとして以下のような”活動”をしたようです。
・原子力規制委員会NRCに、NESがNRC職員に送った不正な謝金の捜査への協力
・コネチカット州の内部告発者保護法の起草への協力
・原子力発電所、原子力事業者に対する訴訟への協力
・バーモント州公衆公聴会でバーモントヤンキー原子力発電所に関する証言 等々

これ以降、

1996 - 2000 The Marvelwood School (9-12歳向けの私立学校)数学と物理の教員
2001 - 現在 Burlington High School 数学と物理の教員

となっていて、彼は現在高校の教員をしつつ、フェアウィンズアソシエーションでの活動をしているようですね。

つづく

アーノルド・ガンダーセンってだれ? その2

アーノルド・ガンダーセンの職歴の続きです。

職歴3
1972 - 1976 Northeast Utilities Service Corporation(NU)
ここでエンジニア及び准エンジニアの称号で仕事をしてたみたい。
Northeast Utilities Serviceはニューイングランド州の電力会社で、
マサチューセッツ州で計画されていたMontague1号、2号のアソシエイトエンジニアとして仕事をしたみたい。ただしこの原子炉は1973年に計画されたものの1980年に設置計画を断念しています。関わった時期からすると設計の一部に関わったということかな?
次の仕事はコネチカット州のMilestone2号の運転開始に関わったっぽい(1975年に初臨界)。
ただプラントの化学系冷却水や洗浄に関する部分や品質保証に関わったと書いてあるので、原子炉そのものとは全く無関係な仕事ともいえる。

職歴4
1976 - 1979 New York State Electric and gas Corporation(NYSE&G)
ここでエンジニア、スーパーバイザとして仕事をしていたみたい。ニューヨーク州の電力会社ですね。
ここでは送電系システムの(役所への)申請業務、公聴会への出席とかをしていたみたい。
また石炭火力の仕事もしてたみたいですね。なんとなく原子力のエンジニアの仕事というより周辺の業務っぽいですね。

職歴5
1970 - 1990 Nuclear Energy Services
ここの職歴が一番長い。会社内の検査業務・品質保証などの上級副社長、発電所のエンジニアリングサービス関係上級副社長、フィールドエンジニアリングゼネラルマネーシャー、一般業務部長。
いろいろ書いてあるけど原子炉の運転管理とはあまり関係ない仕事のようですね。むしろ原子力発電所サイトの原子炉の運転管理以外の一般的な業務を担当してたっぽい。

1990年で、彼の原子力関係企業での活動は終了します。その後はコンサルタントと称して反原発的な活動をしていたようです。

つづく


アーノルド・ガンダーセンってだれ? その1

東電福島原発事故以来、ビデオメッセージでなにやらマジメそうでトンデモな主張をしているアーノルド・ガンダーセン。

って誰?

なんかすごい専門家みたいらしいが本当のところどうなん?

ちょっと調べてみると情報が、、、
「ブログ版ききみみずきん」さんから
http://blogs.yahoo.co.jp/bloom_komichi/65015598.html

この記事のリンク先(Atomic Insights)に、アメリカ バーモント州の公聴会?に提出した履歴が公開されていました。
http://www.necnp.org/files/docs/NEC_March_8_2006_Appeal_re_Docket_6812_filings_3_8_06.pdf

以下、彼の略歴です。

教育
Rensselaer polytechnic Institute 1971年卒業 Nuclear Engineeringが専門みたい
同Rensselaer polytechnic Institute 1972年修士卒業 同様にNuclear Engineeringで修士をとったっぽい。でも博士号はとってないようですね。

職歴1
1970年 Public Service Electric and Gas(PSE&G)でアシスタントエンジニアとあります。あれ?でも1970年は学生だったはず。学生だとするとインターンかなんかで働いたのかな?

職歴2
1971 to 1972 Rensselaer Polytechnic Instituteで原子炉のオペレーターとあります。あれ?これも学生(修士)の時期ですね。日本でいうと京大実験炉の運転を学生時代にやったイメージかな?ここの実験炉は典型的なスイミングプール型で100Wのようですね。彼の原子炉の運転経験はこの時期だけのようです。

つづく

P8Z68VproでLionをインストール

いろいろあって1年ぶりの更新。
Lionが発売されたのを機に一気にOSX86マシンを更新

CPU:Corei7 2600K
CPU Cooler:Noctua NH-D14
GPU:Sapphire 5770 1GB
Mem:DDR3 8GB
MotherBoard:ASUS P8Z68Vpro
PSU:SeasonicX-560
SSD:Plextor M2S 64GB&128GB
HD:WesternDigital 2.5TB&2TB

一気に最新スペックに。マザボはOSX86で実績のあるGIGABYTEにしてもよかったがUEFIが使えてWindows環境での鉄板振りを踏まえASUSにした。それにしてもNoctua NH D-14はでかい、PCケースに入れるのも一苦労。メモリ増設にはクーラーをはずさなければならず、結局マザーボードも取り出す必要あり。PCケースも新しいのにしたい(Antec P183V3など)。ちなみに今のケースはAntec ThreeHundredで、前面、後面、上面のクーラーをNoctuaのクーラーに交換済(ファンが全部Noctua製になった)。

OSX86インストール手順
1)既存のMacかOSX86マシンでLionをダウンロード
2)Kakewalk4.01をダウンロードして8GB USBスティックにインストール
3)その際、選択するマザーボードはZ68系を指定
4)ただし、DSDT.amlがGIGABYTE系と異なるので、そのままではKPを起こして起動しない。http://www.insanelymac.com/forum/index.php?showtopic=261312 からASUS P8P67ProのDSDT.amlを拾ってきてExtraにいれる。P8Z68Vproではないが、大体同じなので動く。(本来、同スレッドでP8Z68Vproもインストールできるようになるはずだと思うが作成したUSBがうまく動かない)
Radeon5770はDVI接続でcom.apple.Boot.plistにGraphicEnabler=Noを指定しないとインストーラが画面から確認できない(立ち上がっているようだが画面表示で確認できなくなる)。
5)USBスティックから起動。インストーラが立ち上がる。ウマー
6)Ethernet、ALC892の認識にはMultibeastを使う。
これでうまくいく(ポイントはうまく動くDSDT.amlを入手すること。自分でDSDT Patcherで作っても良い)。

 起動ディスクをSSDにしたので起動は早いし、アプリの立ち上げも早い。P5KproでもLionインストールしたが、CPUの交換よりもSSDのほうが確実に効果を感じる。

現在まだやっていないこと
1)GraphicEnabler=Yes
2)DSDT.amlを改変してALC892をネイティブに認識
3)スリープ。Lionに対応したSleepEnablerが出ているので試してみたい
4)SpeedStep対応。SSDT.amlの導入でうまくいくらしいが、まだ良く理解できない
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